尹大統領弁護団の尹甲根(ユン・ガプグン)弁護士は弁論で、「現在、憲法裁は法律規定に違反して裁判を進行している」として、「違法で不公正な審理を続けている」と主張した。そのうえで、「速い決定よりは迅速かつ公正な審理、正確かつ政治的な中立性を持つ審理が何よりも重要」とし、「今のような審理が続くなら弁護団は重大な決心をせざるを得ない」と述べた。
尹大統領側は韓首相を証人として申請したが、憲法裁は11日に申請を却下した。尹弁護士は「(韓首相は)今回の『非常戒厳』の原因について誰よりもよく知っている」として、「重要な証人として申請したが、関連性が低いという理由で却下された。具体的な説明がなく、なぜ関連性が低いのか分からない」と述べた。
尹大統領側が主張した不正選挙疑惑を巡り、憲法裁が投票者数の検証申請を却下したことに関しても「不正選挙を巡るさまざまな疑惑を解消する最も効果的な方法なのに却下された。その理由もよく分からない」と主張した。
一方、予定されていた尹大統領の弾劾審判の弁論はこの日の第8回までで、その後の弁論は予定されていない。憲法裁は追加の弁論については言及しなかった。
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