大阪韓国教育院が「留学支援センター」開設　次世代交流拡大へ

【ソウル聯合ニュース】日本の大阪で韓国語・韓国文化の普及に寄与してきた大阪韓国教育院は２４日、韓日次世代の交流拡大のために留学支援センターを開設したと発表した。

　留学支援センターは大阪韓国人会館（大阪市北区）の４階に拡大移転した大阪韓国教育院に設置された。韓国留学を希望する日本人と在日コリアンを対象に相談や交流プログラムを提供するほか、韓国の大学と協力して留学生の誘致などを支援する。

　１９６３年に開院した大阪韓国教育院は、在日コリアンや日本人の生徒に韓国語・韓国文化を教える民族学級を運営。現在、民族学級が設けられている大阪府内の小・中学校は１８０校に上り、約３０００人の生徒が学んでいる。

　今月２０日に開かれた「移転　開院式」には陳昌洙（チン・チャンス）駐大阪総領事、金正謙（キム・ジョンギョム）忠南大総長、金明弘（キム・ミョンホン）在日本大韓民国民団（民団）大阪本部団長、イ・ウンスク在日本ハングル学校関西地域協議会長をはじめ、韓日の大学関係者、韓国教育部、大阪府教育委員会の関係者など約１００人が出席した。

　陳総領事は「教育院の拡大とセンターの開設は韓日教育交流の重要な里程標になるだろう」とし、「今後も持続的な協力と支援を通じて教育外交を強化していく」と述べた。

　韓国教育部の呉碩煥（オ・ソクファン）次官は書面で「韓日国交正常化６０周年を迎えた今年、教育院の役割はさらに重要になっている」とし、生徒・教員の交流活性化と次世代育成のために支援を惜しまないと強調した。

　教育院は忠南大と協約を結んでセンターを通じた推薦入学制度を実施しており、今後も韓国の大学との協力を拡大する方針だ。

　同院の魚曉眞（オ・ヒョジン）院長は「同胞のアイデンティティーを育むための民族教育を守りながら韓日教育交流をさらに活性化させ、留学生に実質的な支援を提供できるよう最善を尽くす」と述べた。