尹大統領の権限を代行する崔相穆・経済副首相兼企画財政部長官(資料写真)=(聯合ニュース)
尹大統領の権限を代行する崔相穆・経済副首相兼企画財政部長官(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の憲法裁判所が27日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の権限を代行する崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官が国会から憲法裁裁判官候補として推薦された馬恩赫(マ・ウンヒョク)ソウル西部地裁部長判事を任命しなかったことは違法行為だとの判断を下したが、崔氏は即時に馬氏を任命しない見通しだ。

 憲法裁裁判官の定員は9人で、現在は8人体制となっている。尹大統領の罷免の是非を判断する弾劾審判が結審し、憲法裁は裁判官の意見をまとめる評議を行う。大統領の弾劾は裁判官6人以上が妥当と判断すれば罷免が決定する。

 政府関係者は「法的判断だけでなく、政務的な判断も下さなければならない問題」として、「決定文の趣旨を分析し、意見をまとめる手続きを経た後に判断する」と述べた。

 馬氏の任命問題は尹大統領の弾劾審判の結果に大きな影響を与えかねないため、法的な検討や政務的な判断に時間がかかるとみられる。韓悳洙(ハン・ドクス)首相の弾劾訴追案が憲法裁で棄却され、職務に復帰する可能性があり、韓氏の弾劾審判の結果が出るまで馬氏の任命を見送る可能性があるとの見方もある。

 国会は昨年12月、馬氏を含む3人の憲法裁裁判官候補者を選出したが、崔氏は与野党が合意しなかったとの理由で野党が推薦した馬氏を除く2人のみを任命した。


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