ソウル市マンション価格、歴代最高を記録=韓国
ソウル市マンション価格、歴代最高を記録=韓国
韓国ソウル市のマンション価格の上昇が止まらない。2024年1月、ソウル全体のマンション平均価格が過去最高を更新した。昨年、カンナム(江南)地域の不動産価格が大幅に上昇し、それがソウル全体の平均価格を押し上げた影響と分析されている。

不動産調査会社「不動産R114」によると、ソウル市内25の自治区にある155万戸(賃貸を除く)のマンションの平均価格(売出価格、取引価格、地域ごとの平均などを考慮して算出)を調査した結果、2024年1月時点、ソウルのマンション平均価格は13億8289万ウォン(約1億5500万円)となった。これは、これまでの最高値である2022年5月の13億7532万ウォン(約1億4165万円)を超える記録となった。

不動産市場全体の低迷が続く中、ソウルのマンション平均価格が上昇したのは、江南エリアや漢江(ハンガン)ベルトといった一部の地域での価格上昇が特に顕著だったためとみられる。

ヨンサン(龍山)区は21億9880万ウォン(約2億2645円)で、前最高価格(2022年8月、19億8280万ウォン)比110.98%を記録し、最も高い上昇率を記録したのに続き、ソチョ(瑞草)区も以前の最高価格比109.23%上昇した29億9516万ウォン(約3億850万円)、江南区は108.86%上がった28億3333万ウォン(約2億9180万円)、ソンドン(城東)区は105.59%上昇した15億4667万ウォン(約1億6000万円)、ヨンドゥンポ(永登浦)区は102.02%上がった13億5790万ウォン(約1億4000万円)と集計された。

クァンジン(広津)区とソンパ(松坡)区、ヤンチョン(陽川)区はそれぞれ前の最高点対比99.13%、99.05%、98.58%を記録し、以前の最高点に近づいた。チョンノ(鍾路)区(97.14%)、トンジャク(銅雀)区(96.38%)、松坡区(99.09%)、陽川区(98.58%)、マポ(麻浦)区(98.09%)なども以前最高点をほぼ回復した。

一方で、回復が遅れている地域は、チュンナン(中浪)区(89.37%)、中区(89.28%)、クロ(九老)区(89.06%)、ソンブク(城北)区(88.34%)、クムチョン(衿川)区(87.66%)、クァナク(冠岳)区(86.41%)、ノウォン(蘆原)区(85.06%)、カンブク(江北)区(84.23%)、トボン(道峰)区(82.49%)などだ。

不動産市場では江南圏などのマンション価格は、ことしさらに上昇すると見通している。土地取引許可制限が解放されたのに続き、金利引き下げ傾向で流動性供給も増えると見込まれている。

ユン・ジヘ不動産R114研究委員は「政治的不確実性もすぐに解消される見込みで金利引き下げに対する期待感も見られる」とし、「分譲価格と賃貸価格が上昇し続ける傾向にあるうえ、ここに供給不足問題が浮き彫りになれば、過去最高価格を回復する地域はさらに増えるだろう」と分析している。

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