李代表の無罪判決を求める共に民主党議員ら=25日、ソウル(聯合ニュース)
李代表の無罪判決を求める共に民主党議員ら=25日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】2022年の大統領選に絡み虚偽の事実を述べたとして公職選挙法違反の罪に問われた韓国最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が控訴審で逆転無罪判決を言い渡されたことについて、野党は検察に謝罪を要求し、与党は遺憾を表明した。

 共に民主党の全賢姫(チョン・ヒョンヒ)最高委員は記者団に対し、「政治検察に事実上の死刑宣告を下した判決。検察は国民に謝罪しなければならない」と検察を批判。「検察は李代表にストーキングに近い司法殺人を行い、検察独裁政権のボスである尹錫悦(ユン・ソクヨル)には寛大な免罪符を乱発した。裁判所はこれに鉄槌を下した」と述べた。

 一方、与党「国民の力」臨時執行部トップの権寧世(クォン・ヨンセ)非常対策委員長は「非常に遺憾」と表明。大法院(最高裁)に迅速な審理を求め、「裁判で正されることを期待する」と強調した。

 李氏は共に民主党の大統領選候補だった21年、過去に市長を務めたソウル郊外・城南市の大庄洞開発事業を巡る不正事件や同市の柏峴洞の土地が不正に用途変更された疑惑に関して虚偽の発言をしたとして22年9月に起訴された。ソウル高裁はこの日、「虚偽と認めるのは難しい」として懲役1年、執行猶予2年とした一審判決を破棄し、無罪を言い渡した。

 李氏は次期大統領の有力候補と目されている。一審判決が確定すれば今後10年間被選挙権を失い立候補できなくなるが、逆転無罪となり大統領選に向け弾みがついた。一方、国民の力は大統領選の戦略を一から練り直す必要に迫られている。


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