昨年6月、平壌でプーチン氏が金正恩氏に贈ったロシアの最高級車「アウルス」を交互に運転するプーチン氏(奥)と金正恩氏(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
昨年6月、平壌でプーチン氏が金正恩氏に贈ったロシアの最高級車「アウルス」を交互に運転するプーチン氏(奥)と金正恩氏(資料写真)=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国統一部は27日、最近の北朝鮮の動向に関する資料を公表した。北朝鮮が外交の重点をロシアに置き、ウクライナに侵攻するロシア支援のための派兵の見返りを最大限に得るため、全方位的な交流を推進しているとの見方を示した。その一方で、疎遠になっていた中国との関係も改善しようとする動きを見せていると分析した。 

 資料によると、北朝鮮は書簡でプーチン大統領を「閣下」と呼んでいたが、2023年8月からは閣下より格上の「同志」と呼んでいると説明した。

 中国との関係については、今年に入り、北朝鮮北東部の経済特区・羅先地域への中国団体客の受け入れを推進し、2月には中国と北朝鮮の国境に流れる鴨緑江にかかる橋、新鴨緑江大橋の北朝鮮側の工事を再開した。

 新鴨緑江大橋の北朝鮮側には相当な規模の税関施設が建設されている状況も衛星写真で確認された。

 北朝鮮側の税関の面積は約17万2500平方メートルと推定され、中国側(15万平方メートル)より広い。

 ただ、中国人の団体観光が再開されないなど、中国側の反応は相対的に弱いという。統一部当局者は、中国と北朝鮮の関係改善は時間がかかるとの見通しを示した。

 統一部はまた、北朝鮮の対米非難は増えているものの、トランプ政権に対する様子見の態度は維持していると判断した。 

 一方、統一部は北朝鮮が今年80回目となる朝鮮労働党創建記念日(10月10日)に合わせ、閲兵式(軍事パレード)とマスゲームの開催を準備する動きがあると明らかにした。


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