世界的に異常気候が続き、韓国国内の食材はもちろん、加工食品の原料となる各種の輸入農水産物の生産にも支障をきたしている。これにドル高ウォン安が重なって加工食品メーカーの原価負担が大きくなり、食品価格の値上げが続いている。イカをはじめカカオやコーヒー生豆など、さまざまな原材料が異常気候の影響を受けており、今後も食品価格の値上げが相次ぐとの懸念が出ている。これを受け、韓国政府は各種の輸入食品原料に対する割り当て関税や割引支援など、物価安定のための施策を続ける予定だ。
2日に発表された統計庁の「2025年3月消費者物価動向」によると、今年3月の加工食品価格は前の年の同じ月に比べ3.6%上昇し、消費者物価指数の上昇幅(2.1%)を上回った。これは2023年12月(4.2%)以来15カ月ぶりの大幅上昇だ。昨年の初めまでは1%台だった加工食品の物価上昇率は、昨年12月に2%上昇して以降、1月(2.7%)と2月(2.9%)に続き、3月に入ってからは3%台まで上昇幅を次第に拡大している。
主な加工食品を見ると、キムチ(15.3%)が白菜と大根の価格上昇により大幅に上昇し、チョコレート(15.5%)とコーヒー生豆(8.3%)、パン(6.3%)、ハムおよびベーコン(6%)なども上昇した。特に、スルメイカの価格は3月だけで40.3%上昇し、調査対象の73の加工食品の中で最も高い上昇率を示した。これは2011年8月(43.3%)以降で最も大幅に上昇した品目でもある。
加工食品の価格が上昇するのは、原材料の作況不振による値上げが原因だ。近年、気候変動によって国内産の白菜や大根はもちろん、カカオやコーヒー生豆なども世界的に作況が不振だった。値上げに加え、高い為替レートや加工過程での人件費の負担なども最終価格を引き上げる要因となっている。
特に、韓国での人気メニューであるイカの千切りも近年の気候変動の影響を受けている。韓国で流通しているイカは主にチリやペルーなどの南米地域で収穫されているが、輸入量全体の約40%を占めるペルー産イカがエルニーニョ現象の影響により漁獲量が減少し、現地価格が2倍以上に跳ね上がった。韓国国内の沿岸産イカが気候変化により減っているのと同様に、輸入イカも気候変化の影響を受けている。
問題は今後も加工食品の価格が上がり続ける可能性があることだ。今月に入ってからはオットゥギラーメンとOBビール、メイル(毎日)乳業のコーヒー飲料などの価格が引き上げられた。出庫価格が上がると、在庫状況などによって消費者価格にタイムラグを置いて反映される。統計庁のイ・ドゥウォン経済動向統計審議官は「4月にも一部加工食品価格の引き上げがあるため、今後数ヶ月にかけて物価に反映される見通し」と述べた。
このように、加工食品を中心に消費者が体感する食材の価格が大きく上昇しているため、韓国政府はこれに対応することを強調した。チェ・サンモク(崔相穆)副首相兼企画財政部長官はこの日の経済関係長官会議で、「容量縮小による値上げに対するモニタリングを強化し、食品や外食価格などの談合による値上げを厳しく取り締まる」と述べた。
韓国政府は大型スーパーを中心に農畜水産物に対する割引支援を実施する一方で、ハムやソーセージなどの原料となる豚肉や卵の加工品に対して新規割当関税の導入を検討することを決めた。これまで実施されていたコーヒー生豆とココアなどの輸入付加価値税の減免や、食材料の購入資金支援なども継続することにした。
企画財政部の関係者は「最近、石油類の価格上昇の勢いが鈍化し、一部の果物など農畜水産物の上昇幅も落ち着いているが、依然として気象条件などの不安要素が残っている状況」と述べ、「石油類と農畜水産物などを除いた根源物価(1.9%)は安定傾向にあるが、体感物価を下げるための政策努力を持続していく」と強調した。
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