日本映画が韓国市場に攻勢を仕掛けている。秋夕(旧盆)連休に合わせ、『20世紀少年』と『花より男子ファイナル』が日本映画としては珍しくワイドリリースで公開されており、『奈緒子』や『転々―てんてん―』などスケールは小さいながら好評の作品も公開を控える。さらに来月の釜山国際映画祭には女優の上野樹里や綾瀬はるか、夏帆が訪れ、韓国のファンと交流する予定だ。
韓国ではこれまで日本映画が大規模に公開され大ヒットしたことはなく、日本でのペ・ヨンジュンイ・ビョンホンリュ・シウォンら韓国人俳優ほどの幅広い人気を集めた日本のスターもいなかった。しかし、9月公開映画に対する期待が大きい上、韓国を訪れるスターの人気も以前より上がっており、日本映画が韓国映画市場に今後どれほどの波及力を持つか無視できない状況となっている。韓国で活動する日本人ライターは、日本大衆文化ブームが今すぐ起きる可能性は極めて小さいとしながらも、日本の期待作公開と日本人スターの訪問が日本映画ファンの層を広げるきっかけになる可能性もあると話す。

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『20世紀少年』と『花より男子』はともに11日に封切られ、それぞれ200と180スクリーンで上映中だ。昨年11月に250スクリーンで封切られた『HERO』が日本映画最大の公開規模だったことを考えると、この2本の公開規模は相当なものといえる。2本とも韓国でも人気の高かった漫画を原作としており、韓国映画やハリウッド映画との競争でどれほど善戦するかは原作のファンを映画館にいかに呼び込めるかにかかっている。韓国で最多の観客を集めた日本の実写映画は、1999年に公開された『ラブレター』の140万人。

また釜山映画祭には、昨年は木村拓哉、2005年は妻夫木聡、2004年は蒼井優らが訪れファンやマスコミの注目を集めたが、今年訪れる日本の俳優もこれに劣らず関心を集めるものとみられる。上野樹里は9月に『奈緒子』、10月に『グーグーだって猫である』が国内で相次ぎ公開予定で、釜山映画祭招待作の『グーグーだって猫である』で観客に会うことになる。また、役者や監督、プロデューサー、マネージメント関係者のネットワーク強化を目的に催されるアジア演技者ネットワーク(APAN)にも出席する計画だ。綾瀬はるかは今年の富川映画祭のクロージング作だったクァク・ジェヨン監督の日本映画『僕の彼女はサイボーグ』のヒロインで、釜山映画祭には『ハッピーフライト』が出品される。また、夏帆は国内で最近公開した『天然コケッコー』に出演した。

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