李完揆氏(左)と咸尚勳氏(資料写真)=(聯合ニュース)
李完揆氏(左)と咸尚勳氏(資料写真)=(聯合ニュース)
◇最大野党 大統領代行の憲法裁裁判官指名に反発

 大統領権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)首相は8日、10日後に任期が終わる憲法裁判所の所長代行と裁判官の後任に、法制処の李完揆(イ・ワンギュ)処長とソウル高裁の咸尚勲(ハム・サンフン)部長判事を指名した。これを受け、最大野党「共に民主党」は同日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の内乱に同調する勢力による憲法裁掌握の試みだと批判し、「権限争議審判や(効力停止を求める)仮処分申請などの法的対応を検討する」と明らかにした。また韓氏が憲法に違反して権限を乱用したものであり、両名の指名は無効と主張した。

◇大統領選 6月3日実施が確定

 政府は8日、尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の罷免を受け、次期大統領選を6月3日に実施することを閣議決定した。また投票日を臨時休日に指定した。大統領の空席による選挙は、実施事由が確定した時から60日以内に実施することが憲法に定められている。政府は国民の参政権を最大限保障し、選挙を支障なく準備するために必要な期間を考慮し、尹氏の罷免から60日目になる6月3日を選挙日に決めたと説明した。

◇若者の長期失業者6.9万人 5年ぶり増加

 経済団体、韓国経営者総協会が8日に公表した若者の雇用に関する報告書によると、昨年、求職活動をしているにもかかわらず、4カ月以上就職できなかった15~29歳の若者の長期失業者は前年より約2000人多い約6万9000人だった。長期失業している若者の数は2020年から23年まで前年より減少していたが、5年ぶりに増加に転じた。失業者22万7000人のうち、若者層が30.2%で最も多く、30代が5万1000人(22.3%)で次いで多かった。長期失業者の半分以上が30代以下だった。

◇最大野党代表が大統領選に備え辞任へ 来週出馬表明か

 最大野党「共に民主党」の李在明(イ・ジェミョン)代表が9日に党代表を辞任し、6月3日の大統領選に備える見通しであることが分かった。同党の複数の関係者が聯合ニュースの取材に対し明らかにした。正式な出馬表明は来週になるもようだ。李氏は次期大統領にふさわしい人物を尋ねる各種調査で他の候補を上回る支持を得ながらも、自身の出馬については明言してこなかった。


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