昨年12月の「非常戒厳」宣言を巡り内乱首謀罪に問われた尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の第2回公判が21日、ソウル中央地裁で開かれ、検察側証人として出廷した陸軍首都防衛司令部のチョ・ソンヒョン第1警備団長への反対尋問が行われた。尹氏側は陸軍首都防衛司令官から国会に入って議員たちを引きずり出すよう指示を受けたとのチョ氏の証言の信ぴょう性を追及し、チョ氏は「指示を受けたのは事実だ」と反論した。地裁はこの日、開廷前に報道機関による撮影を許可したため、被告席に座った尹被告の姿が初めて公開された。初公判では報道機関の申請が遅かったとして撮影を認めなかった。
◇韓米 24日に「2プラス2」の通商協議開催
大統領の権限を代行する韓悳洙(ハン・ドクス)首相は、経済安全保障戦略TF(タスクフォース)の会議を開催し、韓米両国の財務・通商担当相が参加する「2プラス2」の通商協議を米ワシントンで24日午前8時(日本時間同日午後9時)に行うと明らかにした。韓国からは崔相穆(チェ・サンモク)経済副首相兼企画財政部長官と安徳根(アン・ドクグン)産業通商資源部長官が、米国からはベッセント財務長官とグリア通商代表部(USTR)代表が出席する。韓氏は「両国の通商担当相による個別協議も行う予定であり、韓米間の初会合が意味ある協力の出発点になることを期待する」と述べた。
◇空軍機の機関銃落下事故 「ヒーターと誤って非常投下ボタン」
空軍は、射撃訓練中だった空中統制攻撃機KA1から機関銃や燃料タンクが落下した18日の事故について、操縦士がヒーターの風量を調節しようとして間違って非常投下ボタンを押したことが原因だったと明らかにした。空軍によると、夜間の模擬射撃訓練中に後部座席に座っていた操縦士が、ヒーターの風がヘルメットのバイザーの隙間から入ってきて視野をしっかり確保できなかったため、風量を調節しようとして間違って非常投下ボタンを押した。これにより北東部・平昌の上空から機関銃1挺と12.7ミリの実弾250発がそれぞれ入ったガンポッド2個、燃料タンク2個が落下した。空軍は機関銃や実弾の大部分を回収したが、まだ見つかっていない残りの実弾数発と燃料タンクを捜索している。
◇健康保険診療費10年で28%上昇 原因は過剰診療
政府系シンクタンクの韓国開発研究院(KDI)が発表した報告書によると、2009年から19年にかけて、1人当たりの健康保険診療費は物価上昇を反映した実質ベースで28.0%増加した。要因別にみると、診療単価の上昇による価格要因が76.7%で最も高く、診療回数の増加による数量要因は14.6%、高齢化など人口構造の変化による人口要因は8.6%だった。報告書は、健康保険の支出管理を不要な高額医療サービスの利用と過剰診療を規制する方向に転換しなければならないと提言した。
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