曲の興行性は保証済み… そして“新曲と大差ない費用”

キム・ジョングク の最新ニュースまとめ

キム・ジョングクの5thアルバムのタイトル曲『昨日より今日はもっと』には、曲の中間にアメリカの童謡作家H.C.workの『おじいさんの古時計(邦題:大きな古時計)』のメロディーが4小節組み込まれている。
キム・ジョングクの所属事務所101エンターテイメントは「曲のクライマックス部分へ親しみのあるメロディーを入れ、静寂な雰囲気を強調し、歌詞の共感を最大限に導き出そうとした」と理由を説明した。

■ 原作者の許可を得られず、発売延期
今年初旬に人気を博した<JEWELRY(ジュエリー)>の『One more time』は、代表的な翻案曲で、この曲はイタリア人歌手イングリードの曲に韓国語歌詞を付けたユーロビートだった。<Wonder Girls(ワンダーガールズ)>の『Tell me』もステイシー・キューの曲にある主要メロディーをサンプリングした。

10月に発売されたマリオの1stアルバムのタイトル曲『ナン ニッコ(私はあなたのもの)』は、日本の人気歌手souljaの『ここにいるよ』を翻案した。この他にもミン・ヒョリンの『Stars』は中島美嘉の『STAR』を、<MC THE MAX>の『少しの間さようなら』は<X-JAPAN>の『Tears』のメロディーを取り入れた。

しかし、翻案曲やサンプリング曲をアルバムに収録するのは、手続が難しいとされている。最近、外国曲が人気を博しているとしながら、パブリッシング権の許可を得るのは難しくなってきているのだ。
あるアイドルグループは、翻案曲をタイトル曲に決定した後、ミュージックビデオ制作まで完了させたが、原曲者の許可を得られず、結局はアルバム発売を延期させた。
マリオの所属事務所は「『ここにいるよ』をタイトル曲として使用するために原曲者へ連絡を取り、デモテープを持って日本へ行って曲を聞かせた」と語った。

■ 新たな試みより、市場検証を終えた親しみのある曲が安全?
音盤企画社は時間と費用をかけて、外国曲のパブリッシング権を得るために努力を惜しまない。その理由は、海外市場で既に検証された曲という点、盗作疑惑を持たれない点などが上げられる。

ある企画会社の関係者は「有名作曲家へ1,000万~2,000万ウォンを払い新曲を作成してもらうのと、原曲を購入する費用は大差がない。不況が続いている中で、一度失敗すると大きな打撃となって跳ね返ってくる。そこで原曲を購入するというのは、既に検証された曲であるために危険性が低いという点が、最も大きな魅力だ」と語った。

しかし翻案曲やサンプリング曲が多くなることについては“想像性の欠如”、“単純な臨書”という指摘も出ている。長い間アルバムを制作してきた企画会社は「翻案曲だといっても、自身だけの解析が入っていれは良い曲だといえるが、単純に人気を得ようとメロディーに歌詞を付けて歌う歌手が増えていて残念だ。外国曲に頼ってばかりいると、韓国音楽の発展はこれ以上望めないだろう」と苦言を呈した。
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