彼のボーカルは、歌手仲間も高く評価している。切なげな美声ながらツボを押さえてくる豊かな声は、聞く者の心を奪う。ネオ・ソウルを代表する米ミュージシャン、マックスウェルに例えられ“韓国のマックスウェル”と呼ばれている。
ソンフン の最新ニュースまとめ
そんなジョンヨプが、自らプロデュース、作詞・作曲を手がけたソロファーストアルバム『Thinkin’ back on me』を3日に発表した。グループのメンバーらは、ナオルが公益勤務要員として服務中、ヨンジュンはシングルの準備、ソンフンは来年初めに入隊予定とあり、ジョンヨプもしばらくソロで活動する予定だ。以下は一問一答。
―ソロアルバムだけにやりたい音楽が思い切りやれたのでは。
最初はプレッシャーもあったが、やりたいことを思い通りにでき、メンバーとの意見調整などもなく気持ちは楽だった。どういう音楽が好まれるか悩んだ。初のアルバムなので音楽的なこだわりを盛り込みたかった。
―やりたい音楽とは。
最近の音楽は流行に敏感で、若手のボーカルはテクニックに依存する傾向がある。ソウルやR&Bが好きだからといって黒人音楽ばかりにしたかったわけではない。歌には作曲者やボーカルの年輪が刻まれている。「あの人は何かつらい経験があるんだな」と感じさせるような、感性のこもった歌を歌いたかった。
―シンガーソングライターとして最も必要なものは何だと思うか。
音楽をやる人は皆同じだ。恋をしないと詩が書けないし、聞く人に伝えることも難しい。恋も別れもたくさん経験しなければならない。経験のある人とない人の歌には大きな差がある。わたしも30年間で多くの恋と別れを経験したし、今も恋をしている。
―歌の才能があると自分で感じたのはいつごろか。
小学4年生でポップスにはまり、中学生でギターを始めた。高校1年生の時初めてカラオケボックスに行ったら、歌うのが楽しかった。高校時代、廃校になった隣の建物にギターを置いておき、昼食・夕食の時間に食事もせずギターを弾きながら歌った。今は食事の方が大事だけど。
―<Brown Eyeds>出身のナオルと<Brown Eyed Soul>を結成した背景は。
(服務していた)海軍の先輩が今の事務所の職員と知り合いだった。休暇の時にデモ音源を渡すとすぐ電話がかかってきたが、ソロ歌手でということだった。軍最後の休暇の時に初めてナオルと会いグループ結成を提案され、ボーイズ・ツー・メンのようなR&Bグループに憧れていたので承諾した。最初は、ブラウンアイズの音楽ははやりのR&Bの象徴だと考えていたので、ナオルを好ましく考えていなかったが、大衆とのコミュニケーションこそ最も音楽的なんだということが今になって分かった。ナオルのボーカルの実力にも魅了され、一緒に音楽をやれて幸せだと思った。
―デビューまで長い時間がかかったが。
1996年から歌手デビューに挑戦してきた。最初は7人組グループで1年間準備したが、結局ダメになった。2003年に<Brown Eyed Soul>でデビューした。自分の名前でアルバムが出せるまで12年かかった。
―デビュー以来、1度もテレビに出演したことがない。
ナオルが出演を嫌がったし、わたしも音楽だけで勝負すればいいと思っていた。ただ、今回はテレビにも出たいと思っている。心を込めて作った自分の子どものような曲を、自分1人で聞いていたくはない。
―韓国のマックスウェルと呼ばれているが。
<Brown Eyed Soul>の1stアルバム発表後、公演でマックスウェルの歌を歌ったが反応がよかった。また同アルバム収録曲『Nothing Better』は彼を意識して歌った曲だ。返信があるかは分からないが、彼に聞いてもらいたくて曲を贈った」
―未来に不安を感じることはあるか。
常に不安だが、一方では自信もある。映画音楽などに関わる仕事をしてみたい。
―音楽とは自分にとって何だと思うか。
片思いだ。音楽が好きで仕方がないのに、自分のものにはなってくれない。ものにしたいのにできない、そんな存在だ。
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