左からホン監督、河瀬監督、ディアス監督=13日、ソウル(聯合ニュース)
左からホン監督、河瀬監督、ディアス監督=13日、ソウル(聯合ニュース)
第10回全州国際映画祭(JIFF)のデジタル短編制作プロジェクト<デジタル3人3色2009>の制作発表会が13日、韓国・ソウル市内のホテルで行われた。
<デジタル3人3色>は、映画祭期間中の初上映を前提に、デジタル映画制作費5000万ウォン(約330万円)を支援するJIFFの代表的プログラムで、毎年3作品が発表される。ことしはホン・サンス監督、日本の河瀬直美監督、フィリピンのラブ・ディアス監督が参加した。

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『豚が井戸に落ちた日』『女は男の未来だ』などのホン監督は、短編を手がけるのは今回が初めて。主人公ミスクとミスクの昔の恋人サンウク、友人のジニョンら周辺人物との関係が複雑に絡み合うストーリーを描く『畳畳山中』を制作した。ムン・ソングン、チョン・ユミ、イ・ソンギュンらが出演した。ホン監督は「人は心の中にある、わな、抑圧、くだらない欲望で自らを苦しめている。人間関係の中で自分を追い込むさまに関心が高く、この映画もそうした面を盛り込んだ」と語った。

河瀬監督は『Koma』を制作した。在日同胞3世と同じ町に住む日本人女性が、パンソリや能など韓日の伝統文化を知り互いの距離を狭めていくというストーリーだ。制作意図について「在日1世は自分を韓国人と考えているが、3世は日本人だと考えている。しかし日本社会は彼らを日本人として受け入れない。この問題について語りたかった」と説明した。

ディアス監督は『Butterfries Have No Memories』を披露する。15年前にカナダの金鉱会社閉鎖で地域経済が困難に陥ったフィリピン・マリンドゥケ島の人々の姿を通じ、人間の本性、環境破壊、植民地問題などを描き出す。

3作品は4月30日に開幕するJIFFで公開される。

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