キム・スンス=16日、ソウル(聯合ニュース)
キム・スンス=16日、ソウル(聯合ニュース)
視聴率30%に迫るSBS週末ドラマ『ガラスの城』は最近、ソクチン(キム・スンス)とジュンヒ(ユ・ソジン)、ミンジュ(ユン・ソイ)の微妙な関係に焦点が当てられている。恋人同士だったが両親の反対で別れたソクチンとジュンヒは現在、復縁の可能性をみせている状態。しかし、ジュンヒと離れている間、ソクチンとミンジュは一時期ひかれあっていたという「秘密」を共有する。さらにジュンヒとミンジュは義理の姉妹関係だ。

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 2人の女性の間で妙な緊張感を醸し出すキム・スンスは、「ソクチンという人物が気に入っている。久しぶりに悩みながら演じている。マンネリズムに陥りそうだった私に気合を入れてくれた」と笑った。

 彼がこのように話すには理由がある。2002年から7年間、撮影なく休んだ期間はわずか1か月。ほかの俳優は”何年ぶりカムバック”というケースが多い中、彼は休むことなくドラマに出演し続けてきた。
「いざ、休むとやることがありません。1週間ほど休むと新聞記事でも覚えてみようかという気になります。セリフを覚えないと変な気持ちがします(笑)」という半面、これだけ休まず続けると機械的に演技に臨んでしまうこともある。このままではいけないなと思っているところにソクチンに出会い、「いろいろ新たに自分を整備しています」。

 こうなれたのは『ガラスの城』で共演する先輩俳優のパク・グンヒョンのムチがあったからだ。「本当はソクチンを少しおもしろいキャラクターにしようと思いました。しかし、パク・グンヒョン先輩に怒られてキャラクターを修正しました。シニカルだが心温かいソクチンは無彩色の感じです。職場の後輩ミンジュは恋と同時に威厳を感じるような存在であるべきだったんです。キャラクターについて大いに悩み、マンネリズムを克服しました」。

 その結果、一見冷たく見えるニュースキャスターのソクチンが、心は温かい男性として女性視聴者のハートをつかんでいる。何よりソクチンのおかげでドラマ『朱蒙』の悪役”デソ”のイメージを払拭することができて喜んでいる。

 キム・スンスは代表的な”生活型俳優”といえる。芸能界ではイメージを考慮し1年に1本出演するかどうかのスター軍団がある一方で、休まず出演し続ける俳優グループもある。後者が”生活型俳優”だ。

 「”生活型俳優”という言葉は残念ですが、余裕も生まれてきます。私だって青春スターとして欲がないわけではありません。しかし、状況がよくないのに意地を張るわけにもいきません。コマーシャルにでも出演しない限り、ドラマに出演しなければほとんどの俳優は生活が厳しくなります。そうした面で私は感謝の気持ちでいっぱいです。出演したいからといってオファーがあるわけではありません。絶妙なタイミングで出演が続くということに感謝しています」。

 1997年MBC公開採用第6期で芸能界に入った彼は、仕事をしなければならない状況に追い込まれ、早々に”生活型俳優”路線を選んだと明かした。現在、経済的に楽になれたのも、このように休まず仕事をしてきたおかげだという。

 同期のようにミニシリーズにこだわらず、連続ドラマ、朝ドラマ、週末ドラマなどで活躍してきた彼は、特に主婦層に人気が高く、「婿にしたい」と関心を示す50~60代の主婦も少なくない。
「実際に女性を紹介してもらったこともあるが、うまくいきませんでした(笑)。まだ、大人になっていないようです。結婚を急ぎたい気持ちがありません。彼女がいないと寂しさを感じるくせに、いざできると彼女におろそかになります。まだ仕事のほうが好きです」。

 デビュー13年目。挫折と痛みも経験し余裕が生まれてきたと話す。だからといってずっと”生活型俳優”にとどまることはないと、ファンに約束した。

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