北朝鮮と米国間の貿易規模が昨年は11月末時点で総額580万ドルと集計され、1990年代並みの水準に減少したことが分かった。
 米商務省が発表した国別貿易統計によると、昨年米国は北朝鮮に金額ベースで580万ドル輸出し、輸入は全くなかった。これまでの最高額は2002年の輸出2500万ドル、輸入10万ドル。規模が小さく、年ごとの変動が大きいのが特徴だ。

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 北朝鮮は昨年1年間6カ国協議には参加したものの、米軍の遺骨発掘・送還作業の中断、対北朝鮮食糧支援の中断、韓半島エネルギー開発機構(KEDO)の活動終了など、米国とは関係縮小が続いていた。

 商務省の対北朝鮮貿易統計担当者は、貿易額激減の原因についてコメントを避けている。駐米韓国大使館の関係者は、「米行政部が対北朝鮮交易で新たに制限処置を行ったとは聞いていない。自然な変動だろう」との見方を示した。

 商務省の2005年外交政策報告書では、「米国の対北朝鮮輸出はジュネーブ合意後、1994年の17万9730ドルから、1995~1998年の間には毎年300~400万ドル増加し、全般的に増加の傾向を見せた」と記述されている。1999年には前年比のほぼ3倍にあたる1130万ドルを記録したが、2000年に270万ドル、2001年には70万ドルと激減した後、2002年2500万ドル、2003年800万ドル、2004年2300万ドルと再び増加傾向に戻った。これはクリントン前大統領が2000年に北朝鮮への制裁を一部緩和し、消費材については当局の承認を得なくても輸出が可能になったことが関連している。

 米国の2000年代の対北朝鮮輸出品目は、小麦・米・トウモロコシ・野菜・食用油・酪農製品が中心で、2002年と2004年の輸出額急増もほとんどこの品目が占めている。一方、米国の北朝鮮からの輸入は、2004年の医薬品150万ドルを除いては10~20万ドル水準で、1990年代は輸入実績ゼロだった。


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