【ワシントン10日聯合ニュース】ブレア米国家情報長官が、北朝鮮が発射しようとしているのは宇宙発射体とみられると述べた。
 10日の上院軍事委員会公聴会に出席したブレア長官は、北朝鮮が主張する「人工衛星」の発射が間もなく行われるとの報道をどう評価するかとの質問に対し「北朝鮮が発射しようとしているのは宇宙発射体(space-launch vehicle)」だと答えた。また、「北朝鮮が宇宙発射を行うと発表したことをわたしは信じようと思う。誤っているかもしれないが、それがわたしの判断」だと述べた。

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 米政府内で、北朝鮮が発射準備を進めているのは「宇宙発射体」だとする判断を公に示したのは事実上、ブレア長官が初めて。北朝鮮の主張のように発射体が「人工衛星」である可能性を米国政府も認識していることを示唆するものと解釈できる。

 ただブレア長官は、準備しているのが衛星発射体だとしても、その技術は大陸間弾道ミサイル(ICBM)と区分されず、3段階衛星発射体が成功すればアラスカやハワイだけでなく米本土まで到達すると懸念を示した。

 一方、国防情報局(DIA)のメイプルズ局長は、北朝鮮が核とミサイルの能力を強調しているのは、韓国に対する軍事的劣勢を挽回(ばんかい)しようという考えからだと分析した。北朝鮮は大規模兵力を前進配備しているが、装備と訓練が不十分なために韓国を相手に大規模軍事作戦を遂行することはできない状態だと説明。こうした限界のために北朝鮮は、主権の保障を受け技術的優位にある相手に対する抑止力を維持する手段として、核能力と弾道ミサイルを強調していると主張した。

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