「人は幸せになるために秘密を持っている。秘密の大きさと同じくらいに幸せになる。」

キム・ヒョジン の最新ニュースまとめ

女心を見抜く一人の魅力的な男と、三姉妹とのハラハラドキドキの四角関係を描いたロマンティックコメディ『誰にでも秘密がある』。型破りな題材だけでなく、イ・ビョンホン、チェ・ジウ、チュ・サンミ、キム・ヒョジンなどのビッグスターを起用、撮影前から関心を集めていた作品。しかも、韓国公開前から制作費の倍を超える550万ドルで日本への輸出が決定し、もうひとつの話題を提供した。

『歩いて空まで』『ゲームの法則』『Born To Kill』『ビールが彼女よりイイ7つの理由』『男の香り』『ライバン』『異共』等を演出したチャン・ヒョンス監督がメガホンを取り、アイルランド映画『About ADAM』をもとにしたリメイク作だ。

映画は、お互い異なった性格の三姉妹が同時に一人の男と恋に落ち、それぞれの恋の行方を描いた短編作品3本を1作にまとめた形で展開する。

シーフードスパゲティを食べながら、キノコと貝でHな冗談を交わすシーンなど、場面場面に、率直かつ大胆なトークを盛り込んでおり、好奇心を刺激する。打てば響くようなやりとりも小気味いい。

心の奥深くに隠された欲望を解き放たなければ幸せになれない、というのがこの映画の伝えようとするメッセージのようだ。イ・ビョンホンは一見、三姉妹を弄ぶ好色家に見えるが、実際は、詰まった欲望の通路をスッキリサッパリ開いてくれる、愛の伝導師として描かれている。

映画は、ジャズバーのボーカリストとして働く、自由奔放な三女ミヨン(キム・ヒョジン)と“地味”な勉強家の次女ソニョン(チェ・ジウ)、人妻の長女ジニョン(チュ・サンミ)の三姉妹それぞれの愛し方を描いている。


#1三女ミヨン
「愛は良いものを選ぶショッピングのようなもの。セックスしたい男は私が選ぶ」
おりこうさんで従順な男は嫌い。ジャズバーで歌っている最中も「どれどれ、超イカした男はいないかな~」と見回す彼女のレーダーに、ずば抜けたルックス、品のあるマナーで武装した客、スヒョンがかかった。小説の中からたった今飛び出してきたような完璧な男である。一瞬でスヒョンに惚れ込み、自分からプロポーズまでするが、結婚式当日、「果たしてこの選択は正しいのだろうか」と真剣に悩んでしまう。


#2次女ソニョン
「愛は全身の感覚を集中させ、震えるもの。愛は雷のように訪れ、霞のように消えてしまう」
愛でもセックスでも、知りたいものは何でも本から学ぶ大学院生。27歳の処女。妹のミヨンから、「李朝時代でもあるまいし、純潔を勲章のようにまだくっつけてるの?」とバカにされている。

そんな彼女の胸をときめかせる男が現れた。ある日、家に挨拶に来た妹の恋人・スヒョンの知的な容貌に惚れ、居ても立ってもいられず、生活はメチャクチャになってしまう。今までファッションや食べ物はもちろんのこと、トイレの順番まで譲っていた妹に、訳も無く腹を立てたりする。
泥棒のように自分の心に侵入してきたスヒョンの魅力を振り切れずに密愛を交わす。


#3長女ジニョン
「おお、自由よ。あなたは自由の名で罪を犯したもう」
家族同士なんだから、照れくさくてセックスなんてできない、などと冗談を言う産婦人科医師の夫の無関心さに、苦しさを紛らわそうとこっそりタバコをくゆらす家庭の主婦。

自分の魅力をわかってくれない夫と違い、妹の恋人スヒョンは、三姉妹の中で最高のナイスバディだの、一番セクシーだの、特に首の線がキレイだのと褒めまくり、自分の真価を認めてくれる。繰り返される日常に飽き飽きしていた彼女の胸に火をつけたスヒョンに惹かれ、結局、越えてはならない一線を越えてしまう。


映画は社会通念上、非道徳的、非倫理的に見える状況を、最初から最後まで軽快なタッチで描いており、楽しく観賞できる。
ただ、三姉妹とのベッドシーンはチラッと出るのみで、 “トップスターたちの前例の無い露出シーン”という大々的な宣伝文句とは違い、露出の度合いは観客の期待したほどではない。

Copyrightsⓒyonhapnews&etimes Syndicate&wowkorea.jp 2004/07/22
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