パク・ヒョンビン=(聯合ニュース)
パク・ヒョンビン=(聯合ニュース)
演歌歌手のパク・ヒョンビンが最近のインタビューで、新曲を発表するたびに「ついていた」と語った。
 
2006年のデビュー曲『パラパパ』は、サッカー・ワールドカップブームで全国民が視聴する特別番組でPRできたし、『ぐでんぐでんに』はおもしろい曲名のおかげで多くの芸能人が番組で歌い、現在もバラエティ番組でよく歌われる。

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2007年の『兄さんだけ信じて』と昨年の『シャバンシャバン』は大統領選挙と国会議員選挙時に候補らのPRソングとしても使われ、有権者らに歌を宣伝できた。この2曲は甘い詩で若い世代の好感度も高かった。
 
パク・ヒョンビンはこのほど、ニューシングル『デチャン人生(太っ腹人生)』を発表した。これまではおもしろい歌をやや濃い目に歌い女性を中心に人気を集めてきたが、今回は世の中の男のために歌った。「パク・ヒョンビンスタイルのおもしろくて笑えるタイトルの歌が多かったが、4年目を迎えただけに変化が必要だと判断した。これまで年配の方にかわいがられていたが、今回は“男、パク・ヒョンビン”」の姿を見せたかった」
 
近ごろはアイドル歌手までが演歌を発表しているが、逆に『デチャン人生』はラップもあり若さを感じさせる。映画『ハレルヤ』(1997年)の主題歌だったこの歌は、当時は<チョリとミエ>出身のDJチョリが歌った。再編曲した今回、DJチョリがラップとして参加した。
 
パク・ヒョンビンは、近ごろアイドルスターらの演歌曲が人気を集めているが、最初から演歌の道を歩むと決めた自分とは異なるとした。パク・ヒョンビンがダンス曲やバラードを歌うとしても、そのジャンルの歌手が負担を感じないのと同じだと、自信をのぞかせた。
 
デビュー当初は“新世代の男性演歌”という似たようなコンセプトの歌手がいなかったため、ライバルなしでの活動だった。1人で新しいことに挑戦するとの心配も大きかった。最初は冷ややかな目で見られ、気まずいといった酷評も耳にした。しかし今回新曲を発表したところ、友人から「だれかにやらされて演歌を歌っていると思っていたが、本当に自ら望んだ道だったんだな」と認められ、うれしく思った。
 
伝統歌謡を50年間守ってきたイ・ミジャが「最近の歌はノリが中心で喜怒哀楽が込められておらず残念」と指摘したことについて、パク・ヒョンビンは、現在は演歌ファンの世代を広めるためにおもしろいメロディーと詩の歌を披露しているが、年輪が重ねればイ・ミジャの言うような伝統歌謡に挑戦してみたいと話す。
 
「今は自分の年齢に合った曲、子ども、お母さん、おばあちゃんの3世代が合唱できるような歌を歌いたい。年配者向けの曲しか歌わないと、歌えるステージも狭まり若いファンに会う機会も減るだろう。しかし、年輪を重ねながら軽さを捨て、より真摯に演歌にアプローチするつもりだ」
 
パク・ヒョンビンは約3年全国津々浦々をめぐり歌った収益で、仁川近郊に両親が住むための田園住宅を建てた。デパートのカルチャーセンターでカラオケ講師をする母親のために、専用のカラオケ教室(スクール)も準備する予定だという孝行息子だ。
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