ウォンビン(右)とキム・ヘジャ=17日、カンヌ(聯合ニュース)
ウォンビン(右)とキム・ヘジャ=17日、カンヌ(聯合ニュース)
韓国俳優ウォンビンが主演映画『母なる証明(原題:マザー)』について、「これまでが俳優人生の第1ラウンドだったとしたら、『母なる証明』で第2ラウンドが始まった」と、自分にとっての作品の意味を語った。
 
<第62回カンヌ国際映画祭>の<ある視点>部門に招待された同作品で映画祭を訪れたウォンビンは17日、現地でインタビューに応じた。『母なる証明』は前作『マイ・ブラザー』から5年ぶりの復帰作。彼は「演技に対する欲もあるし、終わりのない作業だからこそ魅力的。だから、わたしのすべてをかけることができる」と、演じることへの愛着と熱意を示した。
 
『母なる証明』では、殺人事件の容疑者にされるドジュン役を演じた。息子を溺愛する母親(キム・ヘジャ)に自ら犯人探しをさせることになる。ドジュンは純粋でおめでたいところがあるが、時折別人のように目を鋭く光らせる瞬間もある複雑な人物だ。そのキャラクターについて、外面的、内面的に2つの姿を持とうと努めたという。キャストに対しては監督が一番よく分かっていると考え、シナリオに忠実であろうとした。心配なのは、足りないところのある人物は観客に拒まれやすいという点だった。どのようにすれば拒否反応なく歩み寄ることができるのか、ドジュンの純粋さについて深く考えた。「純粋さとは何か悩み、自分自身の過去も振り返ったり1人でいてみたりと、いろいろ試みたが、その回答は台本から見つけた」

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16日にはカンヌのレッドカーペットを踏んだ。良い作品で大きな映画祭に出席できて気分が良く、その瞬間を共演者や監督とともにでき喜びもひとしおだったと語った。
 
カンヌで作品が紹介されたことについては、韓国的な母親が登場する映画を外国の観客がどのように見るかが気になったようだ。それでも「世の母親はみな同じ気持ちだと考え、見る人も母親という存在に共感してくれるものと信じる」と言い切った。
 
映画は母と息子の関係がすべてといえるだけに、キム・ヘジャとウォンビンの呼吸が重要だった。キム・ヘジャとは初めて会った瞬間に、「オンマ(母さん)」だと感じた。その目から澄みきった純粋な魂が感じられ、彼個人としても気持ちを楽にして近づいていけた。作品の間中、息子のように接してもらい、ドジュンを愛してもらった。撮影中もオンマと呼んでいたが、撮影が終わってもキム・ヘジャは“オンマ”だ。
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