(左から)ポカ、吉井慎一
(左から)ポカ、吉井慎一
吉本興業所属の<チング(韓国語で友達という意味)>は、吉井慎一(32)と“ポカ”こと高須賀浩司(35)のコンビ。それぞれがテレビ、映画、CM等で活動後、2003年に<チング>を結成する。韓国留学の経験を持つ2人はその知識を生かし、日本のみならず韓国でも活動を展開。また、最近では韓国俳優らのファンミーティングでMCを務めたり、韓国系の番組を担当するなど多岐にわたり活躍している。“韓流ファン”なら誰もが知る人気者<チング>にWoW!Koreaが独占インタビューを実施、韓国通の彼らに韓国のこと、そして芸人について伺った。

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<b>-お笑い芸人になろうと思ったきっかけを教えてください</b>
吉井:出身が神戸なので、よく吉本の番組とかを見てました。運動が出来るというよりは、面白い奴が人気あったんで、とりあえず吉本行ったらモテるんじゃないかと…。
ポカ:僕は、小学校の時に瓶の牛乳で変顔して笑わかすことが趣味でした。それで転校するときに、最後に「変顔百面相します~」って言いながら、6個くらいしかできずにお別れしたって言う…。まぁ、そういうのが好きやったんかな~。

<b>-コンビで年齢差がありますが、困ったことはありますか?</b>
吉井:韓国の場合は、下手したら誕生日が1日早いだけで敬語になりますから、漫才する時は大変でしたね。韓国でも最初はタメ口でやったんですよ。そしたら楽屋で「何で先輩に向かってタメ口なんだ!」と言われまして…。絶対に敬語やないとアカンって言われて。それから直しましたね。
<b>-敬語でツッコミするんですか?</b>
吉井:そうなんですよ。ボケても「そうじゃないですよ~」みたいな。
ポカ:そもそもコンビ名が違うやないかって…。“チング”じゃないだろって言われました。

<b>-なぜ韓国で活動することになったんですか?</b>
吉井:前の相方とコンビを組んでた時に、島田洋七師匠と3人で釜山に行ったんですね。そしたら、僕が韓国の俳優さんに間違えられて、どこ歩いても100人、200人付いて来るんですよ。僕のことを「キム・スンヒョン」って言うんです。それを見た師匠が「お前韓国ではスターやないか。こんだけ人が集まるんだったら、すぐ韓国行け」って。それで、韓国に住んだのがきっかけですね。だから韓国が好きだったとかじゃなく、売れるかな~みたいな感じでしたよ。
<b>-即決ですね…</b>
吉井:本当に急だったんで、お金も準備してなくて…。半年住む予定で12万円しか持ってなかったんですよ。1か月2万円で生活…でも何とかなるもんですね。人に何とか食わしてもらおうと思うから。そこで韓国語を覚えるんです。

<b>-ポカさんはその1年後に韓国に行かれたんですよね?</b>
ポカ:吉井くんの相方が体調を崩してしまったんです。吉井くんから「韓国にはボケ・ツッコミという文化がないから、2人で日本の漫才を広めたい」と言われまして。最初は、「アカンかったらアカンかったで一緒に店でもやったらええやん」ぐらいのノリで、とにかく吉井くんを信じるしかないと思いましたね。それで、韓国行ったら、「関西ノリで情熱的で熱い、良い街じゃん」って思ったんですよ。次の年からワーキングホリデーのビザ取って行きました。

<b>-オススメの俳優や歌手がいたら教えてください</b>
吉井:仲がいいのは<SS501>なんで、彼らが1番いいですね。それから『殺人の追憶』のソン・ガンホですね。
ポカ:『殺人の追憶』は、まだコンビ組む前に教えてもらって、韓国にはこんなにおもしろい映画があるんやって。コンビ組んでからも、『友へ チング』とか見てましたね。コンビ名も考えていたときでしたね。
<b>-ではそこから<チング>に?</b>
吉井:何個かあって、SE7ENに対抗して“エイト”とか。でもなんかピンとこんなって。韓国ですると決めてたんで、韓国語の名前がいいなと思って、何が一番響きがいいか韓国の友達に相談したんですよ。そしたら、<チング>がいいんじゃない?ってなって…お笑いを通じて日本と韓国が友達になれたらいいなという目標もあったし、日本の文化を笑いで韓国に伝えるという意味も込めて。だから映画『友へ チング』を見たからじゃないですね。
ポカ:いや、ちょっとあるやん、一緒に映画見たやん(笑)。
僕はホ・ジュノとか…。あとイ・ビョンホンさんも好きです、『オールイン』とかね。最近は『朱蒙』を見たんで、ソン・イルグクも。『風の国』も早く見たいですね。
<b>-本当に詳しいですね。</b>
ポカ:韓流大好きオバちゃんたちが貸してくれたりするんですよ。「これ見てみてください」って。

<b>-今までファンミのMCなど多くされていますが、実際に会ってみて印象が違う方はいらっしゃいましたか?</b>
吉井:SE7ENですかね。めちゃくちゃ気さくで、よく話しかけてくれて。「韓国来たら一緒にご飯食べましょ~」とか言ってくれたり。すごくスタッフにも優しいし、気遣いが出来る人でしたね。イ・ジヌクさんもそうですね。いい人ですね。そりゃそんだけ人気でるのがわかりますよ!表だけじゃなく裏でもスタッフに気使ってますもんね。
ポカ:キム・ソンスさんとか。俳優さんて真面目そうやな~って思ってても、打ち上げの席ではめっちゃ俺に振ってくれたりとかするんですよね。そういう意味ではキム・ソンスさんは気さくで友達みたいな感じでしたね。

<b>-韓国の魅力は何だと思いますか?</b>
吉井:何に対しても、熱い国ですよね。あと何でも「ケンチャナヨ(大丈夫)」と言うのを見てたら、細かいことを気にしてる自分がどうなんやろうなという気持ちになります。韓国行ったら細かいこと気にしなくなって帰ってきますね。
<b>-帰って来たら困りませんか?</b>
吉井:困ることだらけですよ。何しても「ケンチャナヨ」ですから。
ポカ:初対面でお会いしてすぐ仲良くなって、毎朝毎昼「パム モゴッソ?(ご飯食べた)」ゆ~て。その距離感や近づき方がすごいですよね。
吉井:あとは、時間にルーズになりますね。韓国行ったら、韓国タイムなんで。

<b>-韓国の女性はどうですか?韓国の女性と付き合った経験はありますか?</b> 
ポカ:1度だけあります。もともとハッキリしている子が好きなんですけど、まさに向こうの女性は日本女性のはっきりしてる子より、よりハッキリしてるといいますか…。まあ、お互い言葉が分からない時期だったんで、カタコトでダメになったけど…。
<b>-韓国で付き合ったんですか?</b>
ポカ:はい。でも酒癖が悪く…。お酒飲むと「日本人と韓国人違うから、あなたは日本人と付き合ったらいいじゃない」って言われたり…。でも、別れて1年後ぐらいに電話があって「あのときは…」みたいなこともあり…。悲しいというか良い経験になりました。好きでしたね、その子のこと。

吉井:僕は友達はいます。プライドが高いというか、自分を持ってる人が多いですね。整形の話も自分からしてくるんですよ。「これ何万円した」とか。金額が高いほどいいみたいですね。あと、韓国の女性の携帯の待ち受けは必ず自分の写真なんですよ。自分がそれだけ好きなんですね。それと、振られるのは考えられへんっていう人が多かったですね。男性に振られるくらいなら先振っとけみたいな。僕の知り合いの日本人(男性)なんかは、日本に帰るから別れよう、でも別れたくない…ってなって、結局仁川(インチョン)まで彼女が見送りに来たんだけど、最後彼女が「オッパ写真見せて~」言うんですって。「写真なんて持ってない」って言ったら、「じゃあ、パスポートの写真見せて」って言うから見せたら、その場でパスポート破られて帰れなかったっていうことがありました。日本人の女性なんて、そんなことできないでしょ?
ポカ:想いが強いんですかね。即行動ですもん。
吉井:それが似合うんですよね。韓国女性だと、なんか許せるんですよね。
ポカ:“猟奇的な彼女”が本当にいるなんて思わなかったですからね。

<b>-今度<M-net>で始まる新番組<韓~料理バトル>について教えてください</b>
吉井:一般の方と一緒に料理を作って対決します。
ポカ:家庭でも作れる韓国料理を一緒に勉強していきます。お互いがそれぞれチームに分かれて食材選びから本格的に。僕らはどっちかって言うと見守るかんじですね。最終的に料理研究家の審査をいただいて、さらには、韓流スターにも食べていただくために何品か作ると思います。だから一緒に作りたい人は応募してほしいんですけどね~。
<b>-応募が殺到しそうですね</b>
吉井:いや、ファンミとかでもそうなんですけど、東京の人って一歩ひいてますよ。握手できますとかあっても、「えっ?私でいいんですか?」みたいな人多いですもん。大阪はちゃいますもん。大阪なんて、「必ずボケたろ」っていうお客さんばっかりですよ。韓流スターにひとつでも自分の存在覚えてもらおうみたいなね。関西は韓国っぽいですよね。自分自分なんで。だから関西の人にも応募してほしいですね。
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