教育科学技術部は10日、全羅南道・高興郡の羅老宇宙センターで政官界主要関係者や地域住民らが出席するなか、11日に国内初の人工衛星打ち上げ場完工式を開くと明らかにした。
完工式は、羅老宇宙センターの完工を公のものとし、来月30日に予定されている韓国初の宇宙発射体「羅老」(KSLV-I)の打ち上げ準備がすべて終わったことを国内外に発表することに大きな意味がある。これまでの経過報告と「宇宙強国KOREA」広報映像の上映、記念辞や主要招待者の激励辞などが予定されているほか、式後には韓国人初の宇宙飛行士、イ・ソヨンさんが「大韓民国の夢そして宇宙」をテーマに講演を行う。
これまでに国産の人工衛星を国産の発射体で、国内から打ち上げた国は、ロシア(1957年)、米国(1958年)、フランス(1965年)、日本(1970年)、中国(1970年)、英国(1971年)、インド(1980年)、イスラエル(1988年)、イラン(2009年)の9カ国。また、羅老宇宙センター以外に現在、世界12カ国26か所に宇宙センターが所在すると把握される。韓国は13番目の宇宙センター保有国となった。
羅老宇宙センター開発事業は、国内での人工衛星打ち上げ施設の建設を目標に、2000年12月に始まった。総面積511万平方メートルの敷地に、発射台、発射統制棟、総合組立棟、気象観測所、追跡レーダー、光学追跡装置など先端施設を備える。
現在、同センターでは130人余りの国内研究員が発射台の最終認証作業に心血を注いでいる。来年4月には「羅老」2回目の打ち上げも予定されている。今後、宇宙開発に向けた総合施設、国民向け広報・教育の場としても活用される予定だ。
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