パク・シニャン
パク・シニャン
6月13日、ソウル上岩洞にある韓国映画資料院シネマークKOFAで開かれた<『キリマンジャロ』再鑑賞上映会&トーク>に韓国俳優パク・シニャン、監督オ・スンウク、映画評論家のイ・ヨンジンらが参席した。

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映画『キリマンジャロ』は韓国で2000年に公開された作品で、パク・シニャンが刑事とヤクザの一人二役を熱演した作品である。

午後4時にスタートした今回の上映会には、国内外からのファンも参加し、パク・シニャンが6か月ぶりに公式の席上に姿を見せることもあって、多くの関心を集めた。

映画上映が終了すると、観客から熱い拍手が送られ、その後観客も交えてのトークの時間が設けられた。

はじめに撮影当時のことを聞かれると「エネルギーをとても消耗し、悪役を演じたせいか撮影中は悪い夢をよく見た」と答え、「私の作品を見てくださった方から『キリマンジャロ』がよかったとよく言って頂くんですが、私が出演した映画の中でもこの映画は独特で、未だにその感覚を言葉で表現することができないんです」と語るところにもそれだけ苦労があったことが窺われる。

その後『ビッグスウィンドル』で一人二役を演じた時とどちらが大変だったかという質問には「『キリマンジャロ』は一人二役を練習させてくれた映画かもしれません。『ビッグスウィンドル』は『キリマンジャロ』のお陰で準備ができたように思います。『キリマンジャロ』の時は色々と悩むことも多かったんですが、そう思うと『キリマンジャロ』が有り難くて申し訳なく感じる作品です。もし順序が逆だったら『キリマンジャロ』ももっと上手にできたような気がします」と答えた。

演技については、「他の人物を表現するのは面白いけれど演技の目標が変身に向いてしまうことはよくない。共同作業の中で作品に相応しい方向があるので、自分の技術だけを押し出そうとしてはダメだと思う」と語り「29歳まで演劇以外に演技をどこですればいいか分からなかったから、映画であれ、TVであれ演技ができるならどの媒体に比重を置くということはないし、そういった先入観もありません。」という考えも伝えた。

また韓国での俳優生活について聞かれると「思えば日々の99%が演技に対する思いなのに今まで演技や映画討論をする機会は殆どなかった。私は演技の話をしている時が一番幸せです。演技は10年以上勉強したし、また10年それで仕事をしてきたので今は私の全部になりました。」と語りながら、困難な点として「ある時、私は撮影で3回腰を折りました。それくらい過労のような状態で撮影をしました。演技をする環境がもっと人間的なものになったらと思います。仕事をした後、その仕事が嫌になるような仕事だと耐えることができないですよね。本当にこの仕事を愛するからそのくらいの環境を望みます。」と付け加えた。

そして、最後に「今日は気分がいいです。(『キリマンジャロ』は)本当に努力した作品だったので、このような機会を作って頂いて嬉しいです。当時は多くの方に見てもらえなくて本当に残念に思っていたので。もしかしたら10年後またこのような機会があるかもしれませんね。そうしたらその時はもう少し気楽に見る雰囲気になればと思います。その時は私がファンサービスで歌でも歌わないと(笑)」と観客を笑わせた。

画像・記事提供:パク・シニャン オフィシャルファンクラブ(http://park-shinyang.com/
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