左からトモ、ハイミン、ニックン、アレクサンダー=17日、ソウル(聯合ニュース)
左からトモ、ハイミン、ニックン、アレクサンダー=17日、ソウル(聯合ニュース)
韓国歌謡界で活躍するアイドルグループの外国人メンバーらが一堂に集まった。<A’ST1(エースタイル)>の日本人メンバー・トモと中国人メンバーのハイミン、<2PM>のメンバーで米国とタイの二重国籍を持つニックン、<U-Kiss>の香港出身メンバー・アレクサンダーの4人が、このほど聯合ニュースに顔をそろえた。それぞれ2~4年間、韓国に滞在している彼らは、流暢な韓国を駆使する。韓国人がよく使う俗語が普通に飛び出し、こちらが感嘆するほどだ。

A’st1 の最新ニュースまとめ

 日本人のトモは、2005年に旅行で韓国を訪れた際、現在の所属事務所、DSPエンターテインメントの人気スター、イ・ヒョリのスタイリストの目にとまりスカウトされた。格闘家の父親に反対されたが、大学を辞め、その年に事務所に入り、練習生となった。
 ハイミンは韓国ドラマを見てRain(ピ)にあこがれ、2006年に韓国の大学に進学。ソウル市内のダンススクールでイ・ヒョリのマネージャにスカウトされた。
 ニックンは2006年に米ロサンゼルスで韓流フェスティバルを見ていたところ、JYPエンターテインメントにスカウト。母親が韓国人のアレクサンダーは、2007年に韓国に住む親せきに会うため訪韓、ホテルのフィットネスクラブで事務所の社長の目にとまった。

 各事務所とも、外国人メンバーをスカウトしたことについて「韓国を超え、アジアなど海外進出に必要な役割があるため」と口をそろえる。
 異国の地で夢を追うのは、たやすいことではない。最も苦労したのは韓国語で、特に母国語にない発音には苦しめられた。

 トモは大学付設の語学学校に通ったが、あまり役には立たなかったと話した。しかし、ドラマを見て女優のハン・ガインのファンになり、学習効果が上がったという。メンバーたちとの会話のなかで学ぶ部分も多かった。ほかの3人も、テレビのバラエティー番組に出演してもなかなか会話に入れなかったり、先輩に友達のような言葉使いをしてしまったり、子どもにも敬語が出てしまったりと、苦労はさまざまのようだ。

 実際に韓国を経験した感想はどうか。
 ハイミンは韓国ドラマ『フルハウス』を見て、ソウルは金持ちしか住んでいないと思っていたが、貧しい人もいることを知ったと語った。韓国文化にあまり関心かなかったというトモは、かえって何でも受け入れやすかったという。
ただ、韓国に来て、韓日関係に問題があることを知り、サッカーや野球の韓日戦があるときは、1人でサウナに行ってテレビを見たこともあると話した。

 韓国の「理解できないところ」を尋ねると、「なぜ顔が小さいことが美の基準なのか。韓国に来て初めて、顔が小さいと言われた」とニックン。するとハイミンが「韓国に来たら、なんでそんなに顔が大きいのかと言われた」と、笑わせた。
韓国が「うらやましいところ」は愛国心だという。サッカーのワールドカップや故盧武鉉(ノ・ムヒョン)前大統領の告別式などで市庁前広場を埋め尽くした人波を見て、「韓国は絶対に崩壊しない国」と思ったという。

 最後に彼らは、「チャンスをくれた韓国に感謝し、韓国に来たことを決して後悔しない」と語った。インタビューが終わると、いつか皆で酒を飲もう、自分たちでテレビ番組を作ったら面白いだろうと、韓国語で語り、笑い合っていた。
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