ソル・ギョング の最新ニュースまとめ
ソウル・三清洞のカフェでインタビューに応じたソル・ギョングは、「海雲台」は韓国版ブロックバスター映画と言われているが、それよりも大災害の前では無力でしかない人間の物語を描いた作品だと紹介した。
ソル・ギョングは、コンピューターグラフィックス(CG)が相当部分を占める映画は今回が初めてだったこともあり、撮影では当惑することもあった。相手役がいないまま演技することがぎこちなく、感情表現がCGと合っているかどうか確信が持てず、CGチームと何度も打ち合わせしなければならなかった。思っていたよりはCG処理シーンが多くなかったことは幸いだったと振り返る。
CG以外に最も神経を使った部分は、意外にも演技ではなく言葉だった。忠清南道・瑞山出身でソウル暮らしが長いため、釜山の方言を話すことは容易ではない挑戦だった。「釜山出身のユン監督は、演技の一定部分は僕に任せましたが、方言だけは絶対に妥協しませんでした。クランクイン前の1か月半、毎日練習を重ねましたが、せりふが2行以上になると緊張しました」。
国内外の監督らからラブコールを受けるソル・ギョングだが、演技のために熱心にけいこするタイプではないと話す。脚本を読み分析したり、せりふや表情の練習するということはほとんどせず、すべてを現場で解決する。そうした方が、はるかに演技が自然になるからだ。練習よりも現場に絶対的に依存する傾向は、イ・チャンドン監督の『ペパーミント・キャンディー』に出演してから習慣となった。現場は脚本と大きく異なることもあるため、脚本はただのガイドにすぎない。イ監督からは、脚本にとらわれずに(撮影現場に)来るように言われ、リハーサルでも感情を100%出し切らないようにと指示された。
ただ、現場に頼りすぎたためか、最近は一種のマンネリズムに陥っているという。従来の出演作と似たような演技がほかの作品でも見られるという指摘を受けることがある。「自然なのは良いことですが、それがまた悩みで。これからは、脚本を熱心に研究しないといけないかなと悩んでいます(笑)」。
今後は、「これといった能力はなさそうにみえるが、演技をしているという感じがしない演技」を目指したいと語る。
「自分が持っているものが分からないんです。何もないような気もします。監督を信じ、監督の言うことに耳を傾けようと努力すること以外には、特別な才能はないようです」。
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