イ・ミヌ(SHINHWA) の最新ニュースまとめ
「マイケルを見ると、いつも畏敬の念を抱かされます。彼は、自分がステージの上で最もうまくできることが何かを知っている人。どんなに彼のまねをしても、彼よりうまくやることはできません」。
当時、イ・ミヌはミニアルバム準備の真っ最中、「自分らしいもの」を探し、苦悩していた。昨年発表した4枚目の正規アルバムの成績に満足がいかなかったうえ、ひょっとするとこれが軍入隊前最後のアルバムになるかもしれないと、崖っぷちに追い込まれた心情だった。
最近のインタビューで、イ・ミヌは、<SHINHWA>とソロで活動してきたこの11年間で、自分がステージで一番かっこよく、楽しかったのはいつだったか、過去の映像を見ながら振り返ってみたとのだと語った。そうして下した結論が、「歌うダンス屋」だ。
映像を見ながら、当時、ステージで自分だけが感じていた思いを記憶に呼び起こした。どんなことをすれば観客が歓喜したか、当時の客席の表情まで思い出したとき、鳥肌が立った。「自分の道を見つけ出したというような、開放感を感じました」。
アイドルグループ出身ながら、ソロ活動ではずっと、自分の手で音楽を作ってきた。親しい作曲家らと音楽の形や構成を話し合い、米ビルボードや国内人気曲の動きをチェックした。聞く者を踊り出させるような音楽が、「歌うダンス屋」という自分のカラーと通じるという答えを見つけると、アルバム製作はスピードに乗った。自身を象徴する「M」と「イノベーション」を合わせたアルバムタイトルも、「皆を夢中にさせるイ・ミヌだけの革新的な音楽を盛り込んだ」という意味だ。
タイトル曲は自作の曲だが、シンガーソングライターというイメージよりも、専門作曲家の曲でもイ・ミヌならではのやり方で再解釈する能力を見せたいと、外部の作曲家らに曲を依頼した。この選択には、尊敬するYGエンターテインメントのヤン・ヒョンソク代表の忠告が一役買った。4枚目のアルバムをリリースした当時、ヤン代表に「お前は<SHINHWA>でもソロでも、かっこいいのが1番。曲を書こうと欲張らず、いい曲でかっこいいステージを見せろ」と言われたという。
20代に華麗な下絵を描いたとすれば、30~40代ではしっかりと安定した設計図を作りたいというイ・ミヌ。「人は成功という言葉が好きですが、自分も成功という期待のなかで設計図を描いている」と話す。階段を駆け上っていくのではなく、1段1段じっくり上がっていくのが、彼の生き方だ。今は、その階段の途中に立っている。これまで痛みや苦痛もあったが、振り返って「よくここまで上ってきたな」と、汗を拭くゆとりもある。上りきったところに何があるだろうと期待しながら、アルバム『Minnovation』から、また上り始めるのだと笑った。階段の途中には、<SHINHWA>のバトンを受け継ぐグループを育てるという目標もある。
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