韓国を訪問中のキャンベル国務次官補は同日、ソウル・鍾路区の外交通商部庁舎で李容濬(イ・ヨンジュン)次官補と会談。終了後、記者団に対しこのように述べた。
またキャンベル次官補は、対北朝鮮制裁推進と対話模索を並行する、米国政府の「ツートラック戦略」を紹介した。北朝鮮の挑発行動には相応の代価が伴うことは明白だとしながら、国連決議とともに両者・独自の制裁もあり、米大統領は北朝鮮の核を受け入れることはできないという点を明言したと述べた。同時に、米国は北朝鮮が交渉の場に復帰することを望む場合、扉は開かれているというメッセージを伝えることが重要だと信じていると述べた。
いわゆる「5カ国協議」の開催に関しては、韓米両国は適期の5カ国協議という代案を模索してきたが、開催には準備が必要だと述べ、来週、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)が開かれるタイ・プーケットで開催できるかどうかは確信が持てないとした。ただ、5カ国協議という具体的な形ではなくとも、すべての関連国がタイで直ちに協議する機会を設けるべきだというのが、韓米の立場だとした。
18日に金浦空港から韓国入りしたキャンベル次官補は、空港で記者団に対し「われわれは次に取るべき手段について、パートナーたちと話し合う過程にある」とし、5カ国協議が妥当ならばそれに向け準備すべきだと述べている。
ARFを機に5カ国協議を開催する可能性は少ないとみられるが、現地の状況に応じ、2国間・多者間などさまざまな形で北朝鮮核関連の協議が行われることになりそうだ。
一方、キャンベル次官補は韓米次官補会談の内容について、両国が直面しているイシューについて点検し、過去数か月間にわたった進展に満足するとともに、今後数か月間、どのように共に動くことが可能か、状況計画を点検したと伝えた。政府情報筋によると、韓米同盟をはじめとする両国間懸案、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議履行案などについて意見を交換したという。
20日まで韓国に滞在するキャンベル次官補は、魏聖洛(ウィ・ソンラク)朝鮮半島平和交渉本部長とも会談し、北朝鮮内部動向評価と6カ国協議再開に向けた国際社会の共助案などについて協議する予定だ。
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