振り付けのウィルソン氏の説明によると、SPは007ことジェームズ・ボンドが登場する時に流れるメーンテーマをはじめ、シリーズ作でおなじみ曲をメドレーにして構成される。キムは最初聞いた時にはピンとこなかったというが、「聞き続けるうちに、普段も自分の楽しみとして聞くようになるほど好きになった」と語った。
フリーでは、ジャズベースの躍動的なリズムが特徴の「ピアノ協奏曲ヘ長調」から1楽章と3楽章を編曲して使う。フリー用の音楽としてあまり使われてこなかった曲だけに、ムードを一新して五輪シーズンに臨むというキムの意志がうかがえる。キムは「フリーでは主にストーリーがある音楽を使ってきたが、今回はクラシックな曲で滑らかに演技ができると思う。五輪シーズンにふさわしいプログラムになるよう、練習に打ち込む」と約束した。
カナダでのトレーニングは何の問題もなく順調に進んでいるという。14日から3日間のアイスショー「サムスンエニーコール・ハウゼン アイスオールスターズ2009」(ソウルソウル・オリンピック公園第1体育館)への出演も今季準備には支障がないと言いながらも、ショー翌日の17日にはカナダに戻る予定だ。
キムは昨シーズン、女子シングルで過去最高得点をたたき出している。「わたしもコーチングスタッフも常に最高を願っている。ファンが昨シーズンのプログラムをとても楽しんでくれ、やや負担にも感じる。昨季ほどすてきでないという評価が出るかもしれないが、最高のプログラムを目指してきたため満足している」と強調した。
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