【ソウル17日聯合ニュース】ことし最後のアイスショー出演のため帰国していた女子フィギュアスケートのキム・ヨナが17日、カナダ・トロントへ出発した。2010年バンクーバー冬季オリンピックの金メダル獲得に向けた本格的な調整に入る。
 前日の16日には、ソウル・オリンピック公園第1体育館で開かれたアイスショー「サムスンエニーコール・ハウゼン アイスオールスターズ2009」最終日に出演。あごがれの先輩ミシェル・クワン(米国)とともにオープニングを飾ったほか、3月の世界選手権大会女子シングルショートプログラム(SP)で、過去最高点(76.12点)を更新した「死の舞踏」を第1部のハイライトで披露し、1万人余りのファンを魅了した。
 オーケストラの演奏に合わせた演技で、キムは3回転トーループ・2回転トーループのコンビネーションジャンプに続き、3回転サルコウと2回転アクセル、力動的なステップやスピンもきれいに決め、納得の表情で最後のポーズを取った。観客は総立ちになり拍手と大歓声を送った。第2部でも、今季のエキシビション用プログラム「ドント・ストップ・ザ・ミュージック」を披露し、再びファンの歓声を浴びた。
 公演を終えたキムは「3日間、楽しい時間を過ごした。アイスショーをさらに楽しむ機会となった」と感想を述べるとともに、歓声を上げるファンを見て、フィギュアスケート選手としての誇りを感じたと笑顔を見せた。
 また、ショーが終わったのは残念だが、今季の準備へ覚悟を新たにしたいと意気込みを語った。自身のため国内でフィギュアスケートが大きな注目を浴びていることに大きな責任も感じるとし、これから習い始める幼い選手らをサポートしていきたいとも話した。
 キムは2009~2010グランプリシリーズと冬季オリンピックに備え、SPは映画「007」シリーズのテーマ曲、フリーはガーシュインの「ピアノ協奏曲ヘ長調」に合わせたプログラムを完成していく。カナダ出発前の記者会見でも、キムは久しぶりに韓国に戻り素晴らしい選手と共演できたことを喜ぶ気持ちを述べた後、こうした楽しい気分のままカナダでのトレーニングに集中する考えを明らかにした。

Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0