昨年にイ・ソヨンさんが韓国初の宇宙飛行士となり、宇宙科学技術に対する国民の関心と理解が高まったとすれば、今回の羅老号打ち上げは韓国が10カ国目の「自国から自前ロケットで人工衛星を打ち上げた国」となり、宇宙探査・開発競争に本格的に参入するという重要な意味を持つ。
イ・ソヨン の最新ニュースまとめ
韓国は、羅老号の開発と打ち上げで、すでに宇宙開発事業で目を見張る成果を上げたと自評する。同時に戦略的、産業的な面はもちろん、ロケット開発が国内外に与える波及効果も想像を絶する規模になる見通しだ。
具体的な成果としては、まずロシアとの技術協力によりロケットシステム技術を確保できたという点が挙げられる。衛星ロケット開発プロセスのひとつのサイクルとなる設計、製作、テスト、組立、発射運営などをロシアと共同で進めることで、宇宙先進国の運営体系やノウハウを習得できたと羅老号開発者らは説明する。
特に、これまでのノウハウを基に国内で上段部の固体燃料ロケットを開発し、衛星ロケットの開発技術も確保した。また推進剤タンク、30トンクラス・75トンクラスの液体エンジンなどの先行研究により、技術の自立が一層早まったと評価される。
こうした技術面での成果は、戦略的な面で大きな意味を持つ。ロケット技術は国際的に敏感な技術であり、宇宙先進国が他国への技術移転を厳しくコントロールしているためだ。
ロケット技術の確保は国内の関連産業界にも非常に大きな波及効果を与える。国際的には韓国の宇宙開発力を認められ、共同研究開発事業への参画チャンスも増える見通しだ。また、国の信頼度向上のほか、国民の自負心と宇宙への関心をさらに高めるという社会的な効果も期待できそうだ。
Copyright 2009(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0