ソウ=(聯合ニュース)
ソウ=(聯合ニュース)
MBCで放映中のドラマ『タムナ~Love the island』に、海女だがその素質がまったくない心優しい女の子、チャン・ボジン役で出演中のソウ。視聴率の低さと早期終了をめぐる問題に心を痛めているのか、大きな目をしばたたかせながら「いい作品なのに、こんなことになるとは思いませんでした」と、寂しげな表情だ。昨年夏から撮影に入った同ドラマは、投資誘致やテレビ局の編成などの問題で制作が中断される紆余(うよ)曲折も経ている。

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 「泣き面にハチ」で、劇中の方言をめぐる指摘にも苦しんだ。せりふをすべて済州道の方言にすると意思の疎通が難しいため、監督と相談の末、語尾だけを済州道の方言にし、江原道のアクセントを用いたことが火種となった。ドラマホームページの掲示板には、方言がおかしいと指摘する書き込みがあふれた。戸惑いながらも「言葉にこだわらず、感情を十分に表現しよう」と自ら誓った。そうすると、徐々に視聴者もドラマの特殊性を理解してくれた。

 心だけでなく、身体的にも苦労した。幼いころに溺れた経験があり、水を怖がっていたソウだが、海女の役のため、3か月間ほぼ毎日、潜水の練習をした。「撮影現場に行くとスタッフ全員、キラキラした目でわたしを見つめて働いているのに、水に入らないわけにいかないでしょう(笑)」。

 努力の成果だろう、ソウの真価を認めたファンらが、彼女のさまざまな表情を集めた画像「ソウの100種類の表情」を作り、インターネット上に掲載すると、ネットユーザーの間で大変な話題となった。

 「本当に感動しました。1つ1つ画像を集めるのに、どんなに時間と努力が必要だったでしょう。作ってくれた人に食事をごちそうしたいくらいありがたかったです。水中撮影の疲れが全部消えて、応援してくれるファンの皆さんのために一生懸命頑張ろうと思いました」。
 「浮かび上がった新鋭」「嘱望される新人俳優」と呼ばれることは恥ずかしいが、自分に気づいてくれる人が増え、感謝しているとはにかんだ笑顔を見せるソウ。撮影現場近くの食堂にいくと、いろいろとサービスしてくれるのだとか。

 イ・ソンギュンと共演した映画『坡州』の封切りも来月に控える。今はまだ「こんな役が演じたい」というものはなく、さまざまな役を演じながら一歩ずつ学び、初心を忘れない真の俳優になりたいという。
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