制作報告会に出席したユン・ゲサン=6日、ソウル(聯合ニュース)
制作報告会に出席したユン・ゲサン=6日、ソウル(聯合ニュース)
刑務官の視線で見つめた死刑制度と死刑執行過程を正面から扱ったチェ・ジンホ監督の新作映画『執行者』の制作報告会が6日、ソウル・アートソンジェセンターで行なわれた。
 
主人公の新人刑務官オ・ジェギョンを演じたユン・ゲサンは「実際の刑務所で撮影が行われ、そこで勤務する刑務官からアドバイスを受けながら演じた」と、撮影時のようすを語った。
 
ジェギョンは無職よりはと刑務官になったが、12年ぶりに執行される死刑を目の当たりにし戸惑いを感じる人物。ユン・ゲサンは「出演作を選択するとき優先的に検討するのは、人物がどのような状況に置かれ、変化していくかという点。何も知らないまま刑務官になったジェギョンが、刑務所で人々と交流しながら変わっていく姿が魅力的だった」と語った。人を殺したことがないジェギョンが初めて死刑執行を行うことになったように、初めて接し、経験すること一つ一つを心に刻んでみようという思いで撮影に臨んだという。
 
チェ監督はユン・ゲサンの起用について、「社会人1年生が抱く夢、希望、不安のイメージをすべて併せ持っており、うまく表現してくれるだろうという信頼があった」とし、自身の選択が間違っていなかったと確信していると述べた。
 
チェ監督の長編デビュー作でもある『執行者』は、8~16日開催の<第14回釜山国際映画祭>で、「韓国映画の今日-パノラマ」の招待作として初公開される。
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