【ソウル29日聯合ニュース】対米輸出入の増減率が同水準となり、輸入が輸出以上に減少し貿易収支が改善する「不況型黒字」から間もなく脱却すると分析された。
 韓国銀行が29日までに公表した資料によると、9月の対米輸入(通関ベース)は前年同月比で11.6%減少した。同月の対米輸出減少率と同じだった。対米輸入増減率が輸出増減率に追いついたのは、リーマン・ブラザーズ破たん以降、初めて。
 対米輸入は昨年10月からマイナスが続き、対米輸出との格差が大きく広がっていた。輸入額がマイナス44.4%だったことし1月は、輸出はマイナス28.1%で16.3ポイントの開きを記録した。輸入減少率は8月も26.2%減と改善の兆しが見えなかったが、先月は半分以上縮まり、輸出減少率と同数値になった。
 対米輸入増加分は、主に製造業生産に使われる資本財を中心に構成されている。イ・ヨンボク国際収支チーム長は、半導体製造用装備輸入が大幅に増加したことでプラスに転換され、機械類も減少率が0%に近かったと話した。
 一方、新興成長市場の中国や東南アジア地域への輸出も、ディスプレーパネルと半導体を中心に大きく増え、1年ぶりの増加を見せた。このほか中東向け輸出もプラスを記録、中南米地域との貿易減少幅は前月に比べ大幅に改善された。
 イチーム長は、全体的に前年同月比の輸出入はまだマイナスだが、9月に入ってから前月比ではプラスを記録したと説明した。来月には輸出入ともに前年同月比でもプラス転換が確実視され、不況型黒字から完全に脱却するだろうと見通した。

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