前年同月比の物価上昇率は、昨年7月の5.9%をピークに、8~9月が5%台、10~12月が4%台に下がり、今年は1月3.7%、2月4.1%、3月3.9%、4月3.6%、5月2.7%、6月2.0%、7月1.6%、8月と9月はそれぞれ2.2%となっている。
また、10月は前月に比べると0.3%下落した。前月比の物価上昇率は、1月が0.1%、2月と3月がそれぞれ0.7%、4月が0.3%、5月が0.0%、6月はマイナス0.1%、7月が0.4%、8月が0.4%、9月が0.1%だった。
食料品など生活物価指数は、前年同月比は1.5%上昇したが、前月比では0.4%下落した。生鮮食品指数は前年同月比で6.9%上昇、前月比では2.0%下落した。農産物と石油類を除いた指数は前年同月比で2.6%、前月比は0.1%、それぞれ上昇した。
前年同月比の上昇率を部門別に見ると、石油類が10.6%下落した影響で、工業製品は1.1%上昇にとどまった。サービス部門は2.0%上昇し、このうち公共サービスが2.3%、個人サービスは2.0%、家賃は1.1%、それぞれ上がった。
品目別では、農畜水産物のうち国産牛肉(20.7%)やネギ(55.3%)が大幅に上昇した一方で、コメ(マイナス4.7%)とサバ(マイナス13.6%)は下落した。工業製品では金の指輪(18.6%)、Tシャツ(10.4%)などが上がり、灯油(マイナス23.8%)、軽油(マイナス11.4%)、ガソリン(マイナス4.4%)、自動車用LPG(マイナス24.0%)などは下がった。
公共サービスでは、都市ガス料金(9.5%)とタクシー料金(15.7%)が上昇、個人サービスでは幼稚園保育料(5.4%)、学校給食費(4.6%)、外食のサムギョプサル(豚バラ肉料理)(6.1%)などが上昇、海外ツアー旅行費(マイナス18.7%)、国際航空運賃(マイナス17.3%)は下がった。
統計庁の担当課長は「物価が安定していると見なせる余地が大きい。石油類と農畜水産物の価格が全般的に下落傾向にあり、物価上昇率もそれほど高くなかった」と述べた。
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