2月の為替相場は1日あたりの平均変動幅が拡大し、月間では2年10カ月ぶりに最大値を記録した。
 韓国銀行が1日に明らかにしたところによると、2月のウォン・ドル相場の1日平均変動幅が7.40ウォンを記録、昨年1年間の平均4.70ウォンに比べ、57.4%拡大した。これは2003年4月の8.00ウォン以降最大となる変動幅。

パク・ヨンハ の最新ニュースまとめ

 外国為替市場の関係者は、先月から導入された、銀行間レートを非公開とし、銀行・顧客間レートだけを公開する二重制度が相場の変動幅拡大に大きく影響を与えたと分析した。

 産業銀行経済研究所のパク・ヨンハ首席研究員は「市場の偏りを防ぐ目的でこの制度が導入されたが、逆に情報が遮断される現象が起きている」と述べている。

 一方で、変動幅拡大は二重制度導入のためではなく、取引量増加の勢いが増しているためとの分析や、変動幅拡大は全般的に市場安定に貢献しているとの主張もある。韓国銀行の関係者は「昨年の現物取引量は1日平均45億ドル水準だったが、今年は最小で50億ドルから最大87億ドルまで増えている」とし、1日の変動幅は拡大したが数日連続で急落を続けような偏った現象は緩和され、企業には役立っているとの考えを述べた。

 先月1日に1ドル=961ウォンで8年3カ月来のウォン高を記録後、ウォン高の勢いは一段落し、先月末には970ウォン台にまで回復した。

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