Rainはこの作品を、育ての親であるプロデューサーのパク・チニョンとの出会い、ハリウッド進出作「スピード・レーサー」に続く、人生3つ目のターニングポイントに挙げている。10日にソウル市内で行われたインタビューでも、これからが新たなスタートだと口元を引き締めながら、「役者としてもっとたくさんの仕事をしてみたい」と語った。
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以下は一問一答。
―続編はあるか。
出演料など秘密規定は多いが、実質的にパート2~3までは契約ができている。ヒットすれば続編が制作されるし、そうでなければこれでおしまいだろう。最後まで頑張ってみる。
―映画はとても残忍だ。その上、忍者という素材にはあまりなじみがない。
残忍でなければ一般の武術映画と変わらない。ウォシャウスキー兄弟とジョエル・シルバーが武術の極致を見せようと、10年間温めて来た映画だ。武術映画を好む人なら好きになると思う。
日本的なカラーが強いのではないかとは思ったが、忍者を扱った本を見て、そうではないと知った。忍者は主人や王を守る刺客だったという点で、もしかすると世界中に存在していたかもしれない。それに、映画は普遍的な善悪の問題を扱っている。また、わたしの役は忍者を返り討ちにするキラーだ。
―役作りでブルース・リーやジャッキー・チェンを参考にしたというが。
忍者は常に身を潜め、見えないようにしていなければならない。ほふくや騎馬姿勢からけいこした。ボクシングや空手、カンフーの各国チャンピオンだけでなく、トランポリンのチャンピオン、ジャッキー・チェンやジェット・リーのアクションチームからも習った。ブルース・リーは動きは遅いがアクションが確実、ジャッキー・チェンは速くてためらいのないアクションが特徴だ。わたしたちは切れのいいアクションを目指した。
―背景は現代、主人公は忍者だ。主人公「雷蔵」にどう取り組んだか。
ラリーとアンディ(ウォシャウスキー兄弟)は、一番大切なのは内面の闘いだと言った。平面的な人物ではなく、見るたびに新しいキャラクターを作りたがった。
―見事な体だが、どのように作り上げたか。
まずは塩分と砂糖を取らず、健康になった。そのうち、干したイカのように体がしぼむ感じがしてきた。体に必要な水以外、水分は少しも残っていなかった。1週間に一度、ワインに漬けた鶏胸肉を食べたり、細かい筋肉をつくるために軽いバーベルを数十回ずつ持ち上げたりもした。
―英語のコーチが一日中ついていたと聞く。
米国に住む韓国人男性に教わった。間違おうとも、とにかく口に出した。習っている最中だと率直に言い、知らなければ知らないと答えた。そうすることで監督にもわたしの本当の姿を好きになってもらえた。めちゃくちゃな英語を今も使っている。
―(ハリウッド映画に出演経験のある)イ・ビョンホンはハリウッドで最初のころ、孤独感を感じたというが。
わたしが年下のほうだし、撮影現場では誰とでも仲良くなった。言葉がうまくなくても監督と話をし、分からない言葉はメモをしておいて家で確認した。決定的だったのはわたしが主人公だったということ。何をするにしろ現場では優先され、食事も一番最初に出てきた。一番だったから寂しくなかった(笑)。出演料とは別にお小遣いもあった。
―韓国映画に出演はしないか。
出たいが、おかしなことにタイミングが合わない。ハリウッド映画は準備から撮影まで半年以上かかり、アルバムやコンサートの準備もある。そうこうしているうちに3~4年があっという間に過ぎた。韓国で撮るならば、シリアスなものよりも、楽しめる映画や恋愛ものなどに出てみたい。
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