イ・ハナ=8日、ソウル(聯合ニュース)
イ・ハナ=8日、ソウル(聯合ニュース)
全財産を持ち逃げした友人が、自身の娘の世話を頼むと言い残して死ぬ。25歳のその娘は、父の友人ではなく「男」として接してくる。まともな恋愛経験がなく、狭い作業室でカメラ修理をすることが人生のすべてだった50代の男ヒョンマンと、女ギツネのようでいて純真さも見せる20代の女ナムウンを、新作映画『フェアラブ』でアン・ソンギとイ・ハナが演じた。
 
公開を控えるなか、イ・ハナに話を聞いた。ナムウンは演じた自分が見てもわがままな女で、すねたり、笑ったり、怒ったりのお天気屋ぶりは、とても手に負えないと話す。ナムウンは「ヒョンマンを刺激する触媒のような存在」、映画を「50歳になるヒョンマンの成長痛」だと評した。それでも、ナムウンが悪い子ではないということをどのように表現すればいいか、悩み続けたと打ち明けた。

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父親の友人にためらいなく気持ちを伝えられる大胆さがイ・ハナ自身にもあるかと尋ねると、「わたしはそんなふうに挑発したり、リードすることはできません。実際の恋愛でもそうです」。年上の人は難しく思え、1歳でも上だと緊張して何もできなくなるという。
 
そんなイ・ハナが大物俳優で大先輩のアン・ソンギと初共演し、「オッパ」(「お兄ちゃん」という意味だが、女性が年上の恋人を呼ぶ時にも用いる)と呼び、キスシーンまでこなした。
 
「愛する人だから、違ったんです。脚本を見て、これならできると思いました。アン先輩は初対面から難しいところがありませんでしたし。アン先輩には、人を武装解除させる武器があるんですよ」。

デビュー作のドラマ『恋愛時代』には、主人公ソン・イェジンの妹役で出演し、突拍子もない行動とおおらかなキャラクターを好演。『メリー&テグ 恋のから騒ぎ』では漫画のようなキャラクターも演じてみせたイ・ハナ。素顔はとても恥ずかしがり屋だ。視線を浴びるのが恥ずかしく、「恐怖映画を見てるみたいに、心臓がどきどきする」。いまだ女優という名は、別世界の他人のことのようだと話す。
 
先ごろ、髪をばっさり短くした。「振り払うべきものを払い落として、再整備したかった」からだ。昨年は、自分の名前を掲げた音楽トーク番組<ペパーミント>が6か月で終了するという苦い経験もした。この間、相当落ち込んでいたと打ち明けた。

「もっとさかのぼれば、ドラマ『太陽の女』の時からです。自分が満足していれば反応がなくても構いませんが、皆がいいと言ってくれても、自分が満足できなければ気にかかります。心の治癒が必要だと思い、ずっと修養の時間を過ごしました」。
 
結果、うまく心を整理し、30歳を前に新たな目標もできた。目指すのは「格好いい女性」だ。『サウンドオブミュージック』のマリアのように、たくましく飾らない美しさを持つ俳優になりたいという。


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