チャ・インピョ=(聯合ニュース)
チャ・インピョ=(聯合ニュース)
「韓国は多くの貧しい国の希望です。彼らにとってわたしたちからの支援は、ほかの先進国からのものとは受け止め方が違います」――。

チャ・インピョ の最新ニュースまとめ

 俳優のチャ・インピョはこのように強調し、大地震で被害を受けたハイチを支援してほしいと訴えた。チャ・インピョ、シン・エラ夫婦は19日に児童養育支援団体の韓国コンパッションを通じ、ハイチ復旧のため1億ウォン(約804万円)を寄付した。

 チャ・インピョは21日の電話取材に対し、「韓国は朝鮮戦争直後の何もなかった廃墟から50年で、他国を援助する国となりました。こうしたケースは世界で唯一です。そんな韓国を見て、多くの貧しい国が希望を抱きます。望もうと望むまいと、わたしたちは彼らのロールモデルで、それに伴う責任意識を持つべきです」と話した。

 ここ4年間、エチオピア、バングラデシュ、ハイチなどの国でボランティア活動行ってきたチャ・インピョは、現地のボランティアスタッフみんなから「われわれも韓国のようになれるのか」と尋ねられたとし、彼らは韓国を希望の象徴としてみているのだと伝えた。

 また、貧しかった経験があるだけに、韓国人は助けを必要とする国への支援に積極的に乗り出すことを信じると話した。苦しみを味わい、それを乗り越えた韓国が貧しい国を支援することは、もともと先進国だった西欧による援助とは意味が異なると考えている。同じ助けであっても、受け止める人々にはより大きい希望になるためだ。

 チャ・インピョ、シン・エラ夫婦は5年前からハイチに暮らす10歳の女の子と親子の縁を結び後援してきたが、地震後に生死が確認できず、もどかしい思いでその身を案じている。「地震という災害は仕方ないにしても、これから多くの人がハイチ救援に賛同するものと信じています。韓国からも救助隊が現地入りしていますが、わたしのように遠くにいてもできることは寄付だと思います」。

 チャ・インピョはこの4年、俳優としての仕事よりボランティアと寄付活動に重点を置いてきた。世界各地をめぐりボランティア活動を行い、シン・エラとともに全世界30人の子どもと親子の縁を結び後援してきた。
 韓国は他国を助ける援助国となったが、海外ボランティア活動に対しては依然、「国内でも助けを必要とする人は多い」との批判がある。これについてチャ・インピョは、国内の人を助けることは韓国人として当然の義務で、広報しなくてもすでに多くの国民が支援しているとした上で、韓国が他国を助ける力量があるだけに、世界の市民として取り組むものだと説明した。

 現在、チャ・インピョはKBSドラマ『名家』に出演している。朝鮮時代の名家として知られる慶州崔氏一家の物語で、富を蓄え、財産を社会に還元するまでが描かれる。チャ・インピョ自身は好きではない表現だが、「ノブレス・オブリージュ(高貴な義務)」をメッセージにするドラマだ。ドラマのチャ・インピョと現実のチャ・インピョが一致することになる。
 5年ぶりのドラマ出演だが、放送終了後には再びボランティア活動に専念するという。稼ぐことだけに関心があった時期は、周りはみんな金に興味がある人たちばかりだった。しかし、ボランティア活動を始めてからは、周りも子どもたちを支援する人に変わった。

 「大きな計画があるというより、その時その時、より大切で幸せだと思うことに取り組んでいます。それが演技だろうとボランティアだろううと関係なくです。今は、力になりたいところがあまりにも多いように思えます」。


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