「Wave」公開イベントのもよう=14日、バルセロナ(聯合ニュース)
「Wave」公開イベントのもよう=14日、バルセロナ(聯合ニュース)
【バルセロナ15日聯合ニュース】サムスン電子はスペイン・バルセロナで世界最大の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス(MWC)」開幕前日の14日、独自のオープンモバイルプラットフォーム「Bada(パダ、海の意)」を搭載したスマートフォン「Wave」(S8500)の公開イベントを開催。世界の携帯電話メーカーと通信キャリアの注目を集めた。
 「Wave」は、より鮮明な画質を誇るディスプレー「スーパーAMOLED(アクティブマトリックス式有機EL)」を採用、最速1ギガヘルツのCPU(中央演算処理装置)を搭載している。タッチスクリーン反応速度はアップルの携帯電話「iPhone」(アイフォーン)に引けを取らず、鮮明度がAMOLEDの5倍以上という「スーパーAMOLED」の画質は、アイフォーンをはるかに上回ると評価された。また、マルチタッチ機能も支援する。
 サムスン電子無線事業部長の申宗均(シン・ジョンギュン)社長は、「スマートフォンの大衆化時代を開くため、価格やライフスタイル、地理的位置に関係なくだれでも使えるスマートフォンを作っていく」と述べた。モバイルテクノロジー部門ではソフトウェア革命が進んでいるが、ハードウェア革命もまた続いていると指摘。ハードウェア革命は十分な関心を集めていないものの、サムスンが同分野でリーダーであることは間違いないと強調した。特定のソフトウェアを最もよく表現し駆動させるには、「Wave」のようなハードウェア技術との結合が必要だとアピールした。
 また申社長は、サムスンは相当以前からモバイルソフトウェアの競争力強化という決意を固めており、すでに戦う準備は整っていると自信を示した。開発者が柔軟に活用し、ユーザーは手軽に使用できる「Bada」は、サムスン電子スマートフォン戦略の核心キーになるだろうと述べた。
 「Wave」の端末価格は正式に明らかになっていないが、300ユーロ(約3万7000円)水準と伝えられる。

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