【バルセロナ16日聯合ニュース】LG電子が、少なくとも向こう2~3年は独自のオペレーティングシステム(OS)などの携帯電話プラットフォームを持たない意向を示した。独自のオープンモバイルプラットフォーム「Bada(パダ、海の意)」を公開するなど、国際携帯電話市場でOS主導権争いを展開しているサムスン電子と異なり、LG電子は一歩退き見守る戦略だ。
 同社の安承権(アン・スングォン)MC事業本部長(社長)は16日、世界最大の携帯電話見本市「モバイル・ワールド・コングレス2010(MWC2010)」が開催されているスペイン・バルセロナの展示場で記者懇談会を開き、こうした計画を明らかにした。
 安社長は、2~3年内に独自プラットフォームを開発しない決定について、同社ではこれまでハードウェア中心でビジネスを進めてきたが、消費者の価値がソリューションに移っていると説明、携帯電話市場の急変をその理由に挙げた。
 続けて、今後の勝敗は端末機、プラットフォーム、コンテンツ、サービスが効率的にまとめられたエコシステムをいかに作るかの競争にかかっているが、特定の企業がエコシステム全体を掌握するのは難しいと診断した。1~2年以内にiPhone(アイフォーン)、グーグルのアンドロイド、マイクロソフトの3つまでは独自のプラットフォームが可能だが、それ以外のものは難しいと述べ、当面はアンドロイドとマイクロソフトのモバイル7OSに集中すると明らかにした。その代わり、消費者が感じるタッチ機能や敏感度といったユーザーエクスペリエンスの極大化に集中する戦略だ。
 一方、昨年第4四半期の営業利益率が1.7%に下落したことに対しては、当面は市場が不安定で、他の企業も業績の悪化が予想されるとし、早期の回復は期待し難いと述べた。

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