高木りな(2月10日、新宿・Lovers Rock Cafeにて)
高木りな(2月10日、新宿・Lovers Rock Cafeにて)
ここ数年、1日に1度は“韓流”という言葉を目にするといっても過言ではない。しかし、今から10年前の日本では、韓流ブームが起こるなど誰が予想していただろうか。

キム・ミョンミン の最新ニュースまとめ

97年、ある韓国アーティストのCDがひとりの女性の人生を大きく動かした。当時、日本で活躍していたモデル・高木りなはK-POPに魅了され、独学で韓国語を学び「いつか韓国で活動したい」という思いを抱き、04年に韓国へ短期留学。そして夢は形となった。

韓国を愛してやまない彼女が自身の経験談を含め、あらゆる視点から韓国を分析してくれた。


<b>-韓国との出合い</b>
モデルの友人が、韓国旅行のお土産で<DJ DOC>のCDを買ってきてくれたのですが、その中の『キョウル イヤギ(冬の話)』という曲を聴いているうちに、どんどん韓国の魅力にはまっていきました。それからはK-POPを聞いて歌詞を辞書で訳す、ということをひたすらやっていた気がします。わたしの場合、韓国への“入口”は音楽でした!

<b>-韓国で活動することになったきっかけ</b>
97年から韓国に興味をもちはじめ、独学で韓国語を学び、実際に韓国へ何度も足を運んでいました。そのときは、基本的に日本で活動を行っていたので(韓国活動の)機会はなかなかありませんでした。その後、2004年に韓国で3か月の留学生活を送ったことで“韓国で活動したい!”という気持ちが膨らんでいきました。そんなとき、幸運なことに起亜自動車からCMへの出演依頼があり、このお仕事をきっかけにドラマやバラエティーなど、活動の幅を広げることができました。

<b>-韓国活動で最も記憶に残っているエピソードは?</b> 
ドラマ『テロワール(原題:テルア)』の撮影ですね。(11話~15話へ出演)当時、撮影中に旧正月が入ってしまったため、トータル1か月の撮影期間で、滞在は1か月半くらいでした。戸惑ったことは、台本が当日に届くので、セリフはもちろん発音の練習をする時間も十分ではなくて…。まさに“タッタッペ(もどかしい)”という状況でした。それから、撮影の直前に美容室へ行ってメイクをするのには驚きました。移動にも時間がかかるので、最初は戸惑ってしまいましたね。

<b>-韓国での失敗談は?</b> 
トイレで紙を流してしまったことです(笑)。大きなゴミ箱に捨てなければいけないのですが、日本人は癖で流してしまいますよね!

<b>-ビジネスにおける日韓の大きな違いは?</b>
日本は、予め決まっているスケジュールをそのとおりに進めていきますが、韓国はその場で決まっていくので、その部分が大きく異なっていると思います。ドラマ撮影のとき、メイクを3日間落とさないように、と言われたこともあります。朝の7時に撮影が終わり、8時から次の撮影が始まることになったので、ファンデーションはそのままにされちゃいまして… 韓国の女優さんは肌が強いですが、その理由がわかった気がしました(笑)。

<b>-韓国の“ここが好き”</b>
ビジネスの面で、日本のように正確なのはもちろん重要ですが、韓国のように融通のきく進め方も個人的には好きですね。それから、韓国人のパワーも大好きです!まるでミュージカルをやっているかのように、出演者とスタッフが一丸となって仕事に取り組む姿勢がすばらしいと思います。

<b>-逆に、戸惑った点は?</b> 
先ほどもお話しましたが、台本が当日に届くことですね。そういう意味では、次に挑戦できるとしたら、最後までストーリーが決まっている映画へ出演してみたいです。

<b>-ホームシックの経験は?</b> 
最長でも約3か月間の滞在だっただめか、ホームシックの経験は一度もありません。何より食事が合うので、問題はないです。

<b>-プライベートで親しい韓国芸能人</b>
起亜自動車のCMで共演したキム・ミョンミンさんは、当時とてもよくしていただきました。それから、共演経験はありませんが、リュ・スンボムさん、コン・ヒョジンさん、モデルのペ・ジョンナムさんとは仲がいいです。<COOL(クール)>のイ・ジェフンさんとも仲良くさせてもらっていて、昨年末も彼が経営する居酒屋に行きました。スポーツ選手では、現在<モンテディオ山形>へ所属しているキム・クナン選手とエクスチェンジという形で、語学を教え合っています。

<b>-今後、共演してみたい俳優(女優)は?</b> 
『秋の童話』や『冬のソナタ』で母親を演じていたキム・ヘスクさんと共演してみたいです。俳優さんでは、ソ・ジソブさんの演技が好きなので、いつか共演の機会があればうれしいです。

<b>-好きな韓国語は?</b> 
「パブ モゴッソ?(ご飯は食べた?)」という言葉です!韓国の方が挨拶のように言うのですが、自分を気にかけてくれているようで心が温かくなりますし、食を大切にする姿が好きです。

<b>-日本にいても自然と出てしまう韓国語は?</b> 
家に1人でいるときは「アイゴ(あら)」という言葉がよく出てきますね。日本語で会話をしているときには「ワッタカッタ(行ったり来たり)」という表現が頻繁に出てきて、気づいて日本語に直すときもあります(笑)。今でも毎日、誰かしら韓国人の方と電話やメールのやり取りをしているので、韓国語を忘れる心配はないですね。

<b>-日本人女性として感じる“日本人男性と韓国人男性の違い”は?</b> 
韓国人の男性は、女性をリードしてくれるという印象があります。韓国人男性、いいですね(笑)。わたしが今、1~2か月に1度のペースで韓国へ行くので、遠距離にも憧れます!
日本の文化も知っていて、日本語も勉強している人とお付き合いしてみたいです。「日本の場合はこうなんだよ」と伝えたときに、知ろうとしてくれる人がいいですね。わたしも韓国にとても興味があるので、どちらかの文化に合わせるのではなく、お互いの国について学び合える恋愛が理想です。

<b>-韓国オススメのスポットは?</b> 
新沙駅の近くにあるカロスキルという通りには、よく行きます。おしゃれなショップがたくさんあるのですが、その中でも“5cijung CAFE”というスコーン屋さんがお勧めです。

<b>-韓国語を学んでいる方へアドバイス</b>
単語を覚えることは、努力次第だと思います。ある程度、知識を積んだら、日本語で意味を訳さずに、推測をしながら会話すること、そして自信を持って話してみることですね。言語はフィーリングも重要だと思いますし、基礎は学校で学んで、会話は韓国人の友人と遊ぶことで、自然と身についていくものだと思っています。


高木りな出演の韓国ドラマ『テルア』DVD Boxは、好評発売中!(なお、本人出演回はDVD Box-2へ収録)

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