【ソウル4日聯合ニュース】6月2日に実施される統一地方選挙の「勝負どころ」となる首都圏では本格的に選挙ムードが高まりつつある。
 ハンナラ党ソウル市長候補の呉世勲(オ・セフン)ソウル市長は13~14日の候補登録前まで市長の執務に専念し、検証された市長としての姿をアピールする戦略だ。呉市長は4日、ラジオ番組でのインタビューで「4年間、経験を十分積み上げてきた私が適格という点を市民にアピールする」と述べ、野党陣営の「政権審判論」に対し、政策で勝負する方針を明らかにした。
 一方、民主党のソウル市長候補には韓明淑(ハンミョンスク)元首相が有力視されている。呉市長との対決が実現すれば、「ソウル市政4年評価論」で戦線をさらに鮮明に構築するとの戦略だ。
 韓元首相側は、「ソウル市の乱開発」や「展示行政」の問題を集中的に提起するとともに、韓元首相が理不尽な検察捜査の犠牲になった点を指摘することで、韓元首相の道徳性をめぐる議論を遮断する方針だ。また、進歩新党の魯会燦(ノ・フェチャン)候補らとの候補一本化も進める。
 仁川ではハンナラ党所属の安相洙(アン・サンス)仁川市長が3日の記者会見で、選挙出馬を公式に宣言したほか、民主党の宋永吉(ソン・ヨンギル)予備候補も選挙事務所を設け、本格的な選挙運動に入った。
 一方、京畿道知事選挙への出馬を表明した民主党の金振杓(キム・ジンピョ)議員と国民参与党候補の柳時敏(ユ・シミン)元保健福祉部長官は候補一本化に合意している。現在は、ハンナラ党所属の金文洙(キム・ムンス)京畿道知事が独走している状況だが、野党陣営では、どちらが候補になっても金議員の中立的なイメージと柳元長官の認知度が合わされば、相乗効果で逆転も可能だと期待している。

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