経常収支は2月に1億7000万ドルの黒字に転じ、以後3か月にわたり黒字を維持している。4月の黒字幅は、前月の18億ドルより3億1000万ドル少なかった。
黒字基調の持続は、商品収支(貿易収支に相当)が半導体、乗用車、石油製品などの輸出好調で大幅な黒字を計上したため。先月の商品収支黒字は51億9000万ドルと、前月より6億9000万ドル拡大した。
輸出は405億2000万ドルで前月より9億6000万ドル増加し、輸入は353億3000万ドルで2億7000万ドル増えた。輸出は2008年7月(422億4000万ドル)以降、輸入は2008年10月(359億2000万ドル)以降でそれぞれ最大となった。前年同月比では輸出が34.0%、輸入が46.4%、それぞれ増加した。
サービス収支は、特許権など使用料支払い減で赤字規模が前月の21億ドルから18億5000万ドルに縮小した。
これに対し、所得収支は配当金支払いが大幅に増え、赤字幅が前月の2億6000万ドルから13億8000万ドルに拡大し、経常黒字の減少を招いた。
経常移転収支も、送金の支払いが増えたため赤字規模が前月より1億2000万ドル多い4億7000万ドルに達した。
韓国銀行のイ・ヨンボク国際収支チーム長は、12月決算法人の配当金支払が完了し、所得収支が黒字に転じる可能性が大きく、商品収支の好調も続くとの見通しを示した。今月の経常黒字規模は、ことし最大の25億ドル前後も可能だと述べた。
先月の資本収支は88億5000万ドルの純流入を記録した。純流入規模は前月より73億3000万ドル急増し、過去最大となった。証券投資が外国人投資家による国内株式・債券投資を中心に55億3000万ドルの純流入を記録したのが後押しした。先月の外国人による韓国株式投資資金は49億6000万ドルの純流入で、過去最大記録を更新した。
その他投資も、前月の61億1000万ドル純流出から、49億1000万ドル純流入に転換した。その半面、直接投資は海外直接投資の増加で純流出規模が前月の2億ドルから12億2000万ドルに拡大した。デリバティブ(金融派生商品)は前月の1億ドル純流入から、2億5000万ドル純流出に転じた。
イチーム長は、先月は短期借り入れの大幅増加が資本収支純流入の拡大に影響したと説明した。一部外資系銀行は短期借入金で債券投資を行っているようだとしている。今月は外国人の債券投資資金純流入が続いているが、株式投資資金の流出が多く、先月と同じ様相になるだろうと分析した。
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