W杯南アフリカ大会1次リーグB組の韓国は22日、当地のモーゼス・マヒダ・スタジアムでナイジェリアと対戦し、2-2で引き分けた。MFウチェに先制ゴールを許したが、DF李正秀(イ・ジョンス)の同点ゴールにFW朴主永(パク・チュヨン)の追加ゴールで逆転に成功。FWアイエグベニにペナルティキックからのゴールを奪われ追いつかれるも、そのまま引き分けで試合を終えた。
これで1勝1敗1分け(勝ち点4点)となった韓国は、同じ時間にギリシャを2-0で破り3戦全勝を上げたアルゼンチンに続き、B組2位で決勝トーナメントへの切符を獲得した。
韓国は今大会までW杯7回連続(計8回)出場。開催国だった2002年韓日大会で準決勝に進出した以外、国外開催大会では欧州、南米の壁に阻まれ1度も1次リーグを突破したことがなかった。許丁茂(ホ・ジョンム)監督は、ギリシャを1次リーグ第1戦で破り、韓国を勝利に導いた初の韓国人監督となったのに続き、史上初のベスト16進出という快挙も手にした。
ベスト16入りを賭けたこの試合、許監督はギリシャとの1次リーグ初戦と同じ先発メンバーで4-4-2フォーメーションを取った。FW朴主永とMF廉基勲(ヨム・ギフン)を2トップに、左右ウイングはMF朴智星(パク・チソン)、李青龍(イ・チョンヨン)。右フルバックにDF車ドゥリ(チャ・ドゥリ)が復帰し、GK鄭成龍(チョン・ソンリョン)がゴールを守った。初戦勝利の記憶を呼び覚ましナイジェリアを下し、決勝トーナメントに駒を進めるという許監督の狙いだった。
2戦連敗で後がないナイジェリアは、ベテランのヌワンコ・カヌを攻撃的MFに、アイエグベニを最前方に置き、韓国ゴールを攻めた。
韓国は前半8分、MF奇誠庸(キ・ソンヨン)が中距離シュートでゴールを狙うも不発。前半12分、瞬間的な守備のミスから、MFカル・ウチェに先制ゴールを許した。しかし、韓国は強い執念でナイジェリアの力とスピードに向かって行った。
ウチェが前半35分に強い中距離シュートを放つもゴールポストに弾かれ、追加点の危機を免れた韓国にチャンスが訪れた。前半38分、奇誠庸のフリーキックを李正秀がヘディングシュート。同点に追いつき、1-1で前半が終了した。
逆転ドラマの主人公は朴主永だった。後半4分、左側エリア手前からのフリーキックで直接ゴールネットを揺らし、貴重な勝ち越し点を上げた。
後半18分、韓国は廉基勲に代わりMF金南一(キム・ナムイル)を投入。MF金正友(キム・ジョンウ)とのベテランコンビで守備を強化。朴主永1トップの4-2-3-1にフォーメーションを変えた。
しかし、ナイジェリアも攻撃を緩めなかった。金南一がFWオグブケ・オバシをペナルティエリアで倒し、ペナルティキックを献上。後半24分、これをアイエグベニがゴールし、同点に持ち込まれた。
さらに追加点の危機を2度迎えるも、韓国は最後まで守り抜いた。試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、選手らは互いに抱き合い、ベスト16進出の喜びを分かち合った。
韓国は26日午後4時(韓国時間午後11時)、A組1位のウルグアイと準々決勝進出を賭けて対戦する。
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