会見するアインホーン調査官(左)と李容ジュン次官補=2日、ソウル(聯合ニュース)
会見するアインホーン調査官(左)と李容ジュン次官補=2日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル2日聯合ニュース】韓国を訪問している米国務省のアインホーン対イラン・北朝鮮制裁担当調整官は2日、米国独自の北朝鮮に対する追加経済制裁と関連し、北朝鮮はイランとは別のケース、異なる状況だとしながら、それぞれに合わせた制裁措置が取られると述べた。北朝鮮が非核化に対する国際社会の義務を履行し、これ以上の挑発行為を行うことがないよう、強い動機付けを行うと述べた。
 アインホーン調査官は「わたしたちの構想は、両国(イランと北朝鮮)に同一の措置を適用するのではなく、各国の特殊な状況に合わせた措置を取ること」だと説明した。それぞれの政府がより合理的に行動するよう説得していくと強調した。
 また、韓米は今後、国際的な核不拡散体制と国際平和・安定強化の分野で、相互に協力すべきことが残っていると述べた。特に、北朝鮮とイランが提起してくる挑戦課題を緊密な共助体制をもって解決していかなければならないと指摘。その解決方法のひとつが、北朝鮮とイラン政府に圧力を加え、国際社会の義務を順守し核兵器を放棄することが自らの利得に一致するという事実を彼らに感じさせることだと述べた。
 その上で、「韓米両国はきょう、国連安全保障理事会決議の履行と効果的な対北朝鮮制裁協力案について、有益な論議を行った」と明らかにした。
 一方、外交通商部の李容ジュン(イ・ヨンジュン)次官補は、「近く発表される米国の追加制裁措置は、北朝鮮に対する国連安保理の制裁決議と北朝鮮の国際的な違法行為の防止に向けた既存の国際法をさらに効果的に履行するための措置に主眼点を置いている」と説明した。
 イラン制裁に関しては、「アインホーン調整官との協議で、韓国側は制裁の対象ではない原油輸入や正常な貿易取引は保護されるべきであり、正常な韓国とイランの貿易決済を円滑にするための措置を取っていくとの立場を伝えた。米国は共感と理解を示した」と述べた。

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