ソン・ジュンギ=(聯合ニュース)
ソン・ジュンギ=(聯合ニュース)
韓国のKBSドラマ『成均館スキャンダル』で、色男の女林ク・ヨンハを熱演しているソン・ジュンギはひときわ目立っている。

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 ”禁女区域”だった朝鮮時代の成均館を背景にしているだけに、若い男優が多く出演しているが、白い肌や長いまつげなどを持つ彼の”美ぼう”は、多くの視聴者を虜にしている。

 しかし、それだけではない。演技が不自然だと指摘されているほかのイケメン俳優と異なり、役を完全に消化している。二枚目のルックスが女性の心を簡単につかむ手段であることを、視聴者に説得力ある演技で伝えている。
 このほど、聯合ニュースとのインタビューに応じたソン・ジュンギは、「かわいいという言葉が正直いい」と打ち明けた。「もっとかわいく映りたい」という言葉には、俳優としての自信と余裕がにじみ出ていた。

 一時、男優として「かわいい」という評価が負担だったという彼が、これを楽しめるようになったのは、同作品ではルックスに対する褒め言葉が、演技に対する好評でもあることを知っているためだ。
 「そんな評価がキャラクターとうまく調和して気分がよく、ク・ヨンハとしてもっとかわいく映ろうと努力しています。だからもっと華やかに着飾ろうとするんです」(笑)。

 酒色に興じる役割だけに、撮影衣装も女優の衣装に引けを取らないほど華やかだ。実際に衣装チームが最も気を使っているのも、女性のキム・ユンヒ(パク・ミンヨン)ではなく、ク・ヨンハだという。ソン・ジュンギは、最初は華やかな衣装が負担だったが、今ではアクセサリーをつけるよう求めるほど、ク・ヨンハにはまっていると打ち明けた。

 劇中でク・ヨンハは女好きとして登場するが、ラブロマンスは主役4人のうち最も少ない。男装の女性キム・ユンヒをめぐり、<東方神起>のユチョン演じるイ・ソンジュンと、ユ・アイン演じるムン・ジェシンが三角関係になりつつあるが、ク・ヨンハはそこから一歩離れている。

 だが、ソン・ジュンギはまったく気にしていないときっぱり。ロマンスのないク・ヨンハが、男性キャラクターの中で最も分量が少ないことは最初から承知していたという。それでも出演を決めたのは、色気のある時代劇キャラクターには二度と出会えないと思ったからだ。事務所側は出演量が少ないと心配したが、思い切り挑戦してみたいと考えたという。

 ソン・ジュンギは、役作りをしていくうちにク・ヨンハと似ている部分が多いことに気づいたとも話した。「気難しくまじめな面がある一方、人の前ではいたずらっ子に変わる。そういうところが似ていますね」。

 撮影に臨む際には、顔についている飯粒を取る仕草から背景の中の人物として登場するシーンまでも、緊張を緩めない。デビュー3年目の俳優らしくない、きめ細かさがある。ソン・ジュンギは、ク・ヨンハの魅力は突然変わる表情だといい、「最も重要なのはディテールにこだわり演じること」だと話した。

 ドラマの視聴率は10%前半にすぎないが、しっかりしたストーリー構成と若手俳優の好演で好評を得ている。ライバルドラマの視聴率があまりにも高く、大きな期待はしていなかったが、インターネットを見ると反応がよく、いい意味で戸惑っているという。

 ソン・ジュンギは同ドラマのほか、音楽やバラエティー番組でも活躍している。「今でなければできない経験が多い。いろいろやってみることが演技に役立つと思う」と持論を語った。

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