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5人は日本、中華圏、東南アジア、米国など世界にK-POPブームを巻き起こす“新韓流”の主役たちだ。「実際に体験した韓流」をテーマでインタビューに応じた彼らは、自ら体験したK-POPへの熱い反応を伝え、それに対する責任感や苦悩を生々しく話した。
最近、日本でのプロモーション活動から帰国したナルシャとヒョナが、オリコン週間ランキング2位を記録し、日本へ華麗な進出を果たした<KARA>をまず賞賛した。「日本のドンキ・ホーテで<KARA>の歌が流れていたんです。市内の看板など街中に<KARA>のポスターが貼ってありました。日本ででも見られるなんて、嬉しかったです」(ナルシャ、ヒョナ)
視線を受けたク・ハラ(KARA)は恥ずかしそうに笑った。「もう、日本で“すっぴん”で出歩いてもバレるほどです。お笑い芸人の劇団ひとりさんが自身の番組で『KARAの熱烈なファンだ』と公言してくださり、そのおかげもあって、多くの方に知っていただけました」(ク・ハラ)
彼らも集中的に報道される日本国内のガールズグループ・ブームを興味深く見つめている。ナルシャは「日本で、<Brown Eyed Girls>の “小生意気ダンス”がテレビに取り上げられた。ファンもイベントで『アブラカダブラ』に合わせ、歌とダンスを真似してくれて驚いた」と話す。
この日集まったガールズグループのメンバーは、日本では韓国とは異なり、女性ファンが多いことが印象的だという。ク・ハラは「日本では女子中学生のファンも多く、ファンミーティングに制服を着て来て『オンニ(お姉さん)、愛しています。キレイですね』と言ってくれる。妹がたくさん出来た感じ」と語った。ヒョナもやはり「日本での公演には若い女性の方が多く見られ、不思議だった。カッコいい、素晴らしい、と応援してくれる」と話した。
まもなく日本に進出するオンユとウヨンは女性陣の言葉に耳を傾ける。<SHINee>は12月、東京・代々木競技場で1万人規模の単独コンサートを、<2PM>は11月に初のDVDを発表し、12月には両国国技館でショーケースを開く。しかし男性陣もすでにK-POP突風の中心にいる。<SHINee>は“東南アジア新世代の大統領”、<2PM>は“アジアの女心を揺るがす野獣”と呼ばれている。
オンユは「初めてタイに行った際、空港に来てくれたファンがハングルのプラカードを持っていた。同時に車で僕たちのスケジュールに合わせて動くのに驚いた。本名で呼ばれたりもする」と話した。ウヨンもやはり、昨年の中国訪問時の予想を上回る歓迎ぶりを記憶している。「最近、<2PM>の新曲『I’ll Be Back』のミュージックビデオがYouTubeで閲覧数100万件を突破し、“本日の世界最多閲覧動画”1位に選ばれました。米国やヨーロッパのファンからのコメントが多く、YouTubeの力を実感しました」
オンユも「9月のSMタウンのワールドツアー米国公演で、米国、スペイン、フランス、メキシコなどアジア以外の観客の姿もあった」と、また別の経験談を語った。「日本出身の有名振付師、RINO NAKASONEさんが『ヌナ(お姉さん)はとてもきれいだ』、『酸素のような君』、『ジュリエット』の振り付けをしてくださった。彼女が<SHINee>の曲で生徒にダンスを教える映像がYouTubeに公開されると、フランスのメディアからインタビューのオファーを受けました」
彼らは海外活動中、「音楽とダンスの実力に優れている」という声を多く聞いたという。ナルシャは「韓国市場で多くのグループが誕生したことで、競争心が高まり実力も上昇していったようだ。鮮麗された音楽、集団でアップグレードされたパフォーマンス、ボーカル・ラッパー・ダンサーなどメンバーの明確なキャラクターが複合的に合わさった結果であるように思う」と自評した。
彼らの今の実力は体系的なトレーニングと各自の能力が後押しされた結果だというのが国内外音楽専門家たちの共通した見解だ。オンユは「<SHINee>のメンバーの中では比較的練習期間が短かったが、2年間の教育を受けた。練習生の時間割があり、時間帯別にボーカル、ダンス、ラップ、演技、言語の授業を受けた。練習生は周期的な評価時間を通じて不足している部分を補完したりもした」と話した。ヒョナもやはり、「学校の授業が終わると、事務所の練習室で歌とダンス、中国語のレッスンを受けた」とした。
実力を披露する活動環境が広がったのは良いことだが、海外活動から受ける精神的・肉体的苦痛もある。ク・ハラは「日本ではメディアのインタビューが一日10件を越える。通訳なしで進行されるためストレスを感じることがある。また、日韓関係にも考慮して話さなければならない。<KARA>ではスンヨンさんとギュリさんが日本語が上手」と話した。ナルシャは「日本の番組に出演したが、笑いのツボが違うため大変だった。海外進出も良いことだが、現地の文化を理解する準備も必要だ」と付け加えた。
ウヨンも「<Wonder Girls>の米国ツアーで、<2PM>が12日間で9都市の公演にゲストで参加する際、スケジュールが過酷だった。夜の公演後、深夜の飛行機で別の地域に移動した。飛行機に何度も乗るため首がむくみ、忙しい合間の食事もインスタントがほとんどで、体力がなくなっていった」とした。
そんな過酷な状況でも海外の地を踏んだ瞬間、愛国心が芽生え、韓国を代表する顔であるという責任感も持つようになったと口を揃える。ウヨンは「僕自身もなぜかわからないが、海外に行くと韓国人の良いイメージを表したいという考えになる。韓国人だということを強調するのではなく、僕らを通してファンが自然とハングルや韓国文化に触れてほしい」と語った。
それに続くオンユとナルシャの言葉に場は笑いの渦に包まれた。
「ある海外の歌手がホテルに泊まった後、部屋を片付けずにチェックアウトしたそうです。そうすると、現地のメディアが汚らしい部屋の写真を撮り公開しました。僕たちメンバーも、もしかしたら、という思いから、毎回部屋をキレイにしています(笑)」(オンユ)「海外のホテルでチップを残すとき、必ずハングルでメモを書きます。韓国人であることを示すために」(ナルシャ)
彼らはK-POPの流れが持続するためには、双方の文化を交流しなければならないと話す。一方通行では「嫌韓流」、「反韓流」という副作用を産むことになりかねないからだ。オンユは「初めて中国と台湾に行った際、韓国の歌だけを歌った。こんど中国に行ったら、歌いたい中国語の歌があるので、最近はそれを一生懸命に聴いている」と打ち明けた。
この日集まった5人は、「Rain(ピ)、BoA、東方神起ら先輩たちが海外で道を築いてくれていたために、今の自分たちがフォーカスされるのだと思っている。これからは、自分たちが後輩のためにその道を途絶えさせないよう、努力しなければならない」と“ファイティン”ポーズをきめた。
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