ショートプログラムはバレエ音楽「Giselle(ジゼル)」。バレエ音楽を用いるのが初めての金は「新しい試みになりそう。音楽が持っているストーリーが気に入っているので、うまく表現したい」と意欲をみせた。
振り付け担当のデビッド・ウィルソン氏は「非常に強烈で、音楽に豊かな感情のストーリーが込められている。こうした音楽をこなせる選手は金妍兒だけ」とコメント。また、10月に金の新コーチに選任されたピーター・オペガード氏も「新次元の演技を見てもらえるだろう。芸術面の強化を望んでいた金妍兒の希望を満たすのに十分なプログラムだ」と期待を示した。
フリーの演技では、「アリラン」など韓国の伝統音楽を編曲した「Homage to Korea」を使う。これまでにもウィルソン氏から「アリラン」を薦められていたが、時期的に早いと断っていたという。金は「冬季五輪を成功裏に終えた今こそ、国民の愛と関心にお返しする適切な時期だと考えた」と語った。
ウィルソン氏は、フリープログラムは「金妍兒が韓国に送るラブレター」だと評した。世界に注目される金妍兒がどのような文化のなかで育ってきたのかを見せる時期がきたとし、韓国の文化を世界に伝えたいと話した。オペガード氏は「導入部のコンビネーション・ジャンプの後、自由に滑る妍兒の姿があまりに美しく、心臓が止まったような気がした。自由と喜びを感じることができた」と賞賛した。
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