監督賞と人気賞を受賞したリュ・シウォン=20日、ソウル(聯合ニュース)
監督賞と人気賞を受賞したリュ・シウォン=20日、ソウル(聯合ニュース)
韓国俳優で歌手のリュ・シウォンが韓国の自動車レースを総決算する<2010韓国モータースポーツ大賞>で監督賞と人気賞を受賞した。ソウル市内で20日に授賞式が行われた。芸能人が功労賞や人気賞を受賞したことはあるが、リュは監督として評価されての受賞とあり、注目を集めた。

リュ・シウォン の最新ニュースまとめ

 リュ・シウォンは昨年5月にレーシングチーム<EXRチーム106>を結成し、監督兼レーサーとして活躍している。同チームはことし、国内最高権威の大会、CJティービングドットコム・スーパーレースの2クラスに出場。チャン・スンホがジェネシスクーペ(排気量3800cc)クラスで総合優勝し、リュ・シウォンも総合7位に入った。

 リュ・シウォンは、自動車レースの監督も別のスポーツと同様にチーム全体を運営するもので、レース中に技術的な指示を下すのはもちろん、チームのマーケティングや広報まで気を配り、全体的な部分を管理していると説明した。

 監督として目指すレーシングチームはどのようなものかとの質問には、「華やかで、かつ実力も備えたチームになりたい」と答えた。「モータースポーツは華やかでかっこいいということを隠す必要はないと考えている」という。結成初年度の昨シーズンは華やかなイメージをアピールし、ことしは成績を残すことを目標にした。

 韓国のモータースポーツの苦しい現実は、誰もが知る事実だ。ほかのプロスポーツも利益を出すのは容易ではない。ところがリュ・シウォンのチームは「収益問題でいえば、利益が残る」という。リュ・シウォン自らが動き、多くの後援を獲得しているためだ。国内レーシングチームでは唯一、チーム関連商品の製作・販売もしている。「ファンの皆さんがいてくれるから可能なことでもあるが、その方向ででも、何か新しい突破口を見出したい」と話す。

 芸能活動との並行に関しては、「レースは趣味でやっているのではない」と語った。芸能活動をして残った時間をレースに当てているのではないということだ。芸能とレース、どちらが上位だと答えることはできない、「別の人生」だと強く述べた。「芸能活動ではそこに最善を尽くし、反対にレース場では芸能人だということを背負わないように努力してきた」という。今後もチームの実力が認められるよう力を尽くし、マーケティングの分野でも、これまでにない新たな試みにチャレンジしていく考えだ。

 一方、この日の受賞式では、記者団と専門家の投票で決まる「ことしのドライバー」に日本の番場琢が選ばれた。外国人選手が韓国モータースポーツ大賞を受賞するのはこれが初めて。番場はことし、CJティービングドットコム・スーパーレースの最高排気量(6000cc)部門に5回出場し、優勝3回、準優勝2回の成績を収め、総合優勝を果たした。

Copyright 2010(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0