チャン・リュル の最新ニュースまとめ
チャン・リュル監督の6作目の長編映画『豆満江』は、中朝国境の豆満江近くで暮らす朝鮮族の物語と、さまざまな理由で豆満江を越え、中国に入る脱北者の物語を静かな視点で描く。
カメラは終始無関心だ。大人の世界でも、子どもの世界でもぞっとするようなことが相次ぐが、これをただロングテイクで見せるだけだ。道の途中で一行の一人が死んでも、わずか10歳の子どもが「息がない、行こう」と言い放ち、先を急ぐ。スクリーンからひやりとした冷気が立ち上ってくるかのように感じられる。
人生のつらい瞬間をとらえた『豆満江』は、<パリ国際映画祭>2冠王など国際映画祭で受賞を続けている。3月公開予定。
パク・チョンボム監督の『茂山日記』も、4月に封切られる。昨年の釜山国際映画祭で、アジアの有望な新人監督に贈られるニュー・カレンツ賞を受賞したのをはじめ、モロッコの<マラケッシュ国際映画祭>で大賞を受賞した。
同作は、脱北者という理由で良い職場も見つけられず、仲間内でだましあうなど、脱北者を取り巻くもどかしい現実を冷静、冷淡に描く。パク監督が自ら主人公の脱北者チョン・スンチョルを演じる。
チョン・ギュファン監督の『ダンス・タウン』も注目を集めている。脱北した女性の視線でソウルという都市の風景、その中の人生を繊細に描いた作品で、チョン監督の『タウン』3部作の最終作となる。ことしの<ベルリン国際映画祭>のパノラマ部門に招待され、昨年の<釜山国際映画祭>では女性演技賞を受賞した。3月ごろ公開予定。
Copyright 2011(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0