LG電子HA(ホームアプライアンス)事業本部長の李栄夏(イ・ヨンハ)社長は米ラスベガスで7日に記者懇談会を開き、新興市場の攻略と次世代主力事業の育成を実現し、2014年までに売上高200億ドル(約1兆6572億円)を記録するとの目標を掲げた。それに向けてはことしから毎年2けた成長が必要となるとし、2014年には米ワールプール、北欧のエレクトロラックスなどを抑え、世界トップの家電メーカーに上り詰めると意欲を示した。
LG電子は昨年に世界で1200万台余りを販売し首位に立った洗濯機事業のほか、冷蔵庫、電子調理器具などでも世界トップを目指す。まず洗濯機や冷蔵庫のエネルギー効率を極大化する技術を武器にマーケティングを強化する方針だ。北米や欧州ではオーブンや食器洗い機、冷蔵庫などビルトイン製品群を前面に出し、2015年までに年間売上高1兆ウォン達成を目指す。新興市場では、ブラジルやアフリカなどで各地域に特化した家電製品を販売しシェア拡大を図る。
李社長は「世界11カ国に13の製品を生産する工場を確保しており、現地需要に迅速に対応できる」と自信感を示した。特にブラジル工場については、為替相場や政治的環境など不安要因が大きく減ったことで投資を決心したとし、規模はほかの海外工場と同水準になると説明した。
また李社長は、HA事業本部を代表する新成長産業に、水処理事業を挙げた。LG電子は自社の下水道処理新工法を適用し、LGグループの各工場に工程水や排水の処理設備などを設置し、ことし数百億ウォン台の売上を出す計画だ。来年からは中国、インドなど外部顧客を対象に受注を拡大し、水処理関連設計・施工・購入総括事業や施設誘致・管理事業などに事業領域を広げていく考え。さらに、同分野の事業力を早期に構築するため、国内外専門企業との協力や買収合併、ジョイントベンチャーを進めることも検討する。
このほか、家電機器がネットワークで結ばれ消費者が手軽に制御できる「スマート家電」が、今後の未来市場を切り開くけん引車の役割を務めるだろうと評価した。照明からエアコンまであらゆる家電とIT機器をインターネットで結び使用するクラウド家電に発展するとの見方を示した。
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